【阪神JF】良血・アンチュラスに安田調教師「内枠が欲しい」

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ディープインパクト産駒の素質馬・アンチュラス(牝2、栗東・安田厩舎)が阪神JFでG1獲りに挑む。
トランセンド、カレンチャン、ダッシャーゴーゴーら、今やG1戦線においても、有力厩舎の一角となった安田隆行厩舎において、デビュー前から素質を高く評価されていた一頭。
単勝1.4倍の圧倒的人気に支持されたデビュー戦こそ、若さをみせて3着に終わったが、直後の未勝利戦を圧勝。安田隆行調教師はこれまでの道程をこのように振り返る。

「新馬は馬を気にして、外々へ逃げてしまいました。2戦目もハミを噛んで、ガーっと掛かるところもあったんですけれど、2回目は1回使った上積みで楽勝できました。3走目のファンタジーSも、順当に力のあるところを徐々にみせてくれましたね」

そのファンタジーSでは一旦は4コーナーでモタつくような仕草をみせて、馬群に沈むかと思いきや、そこから盛り返して2着を確保。勝ったアイムユアーズには差されはしたものの、ファインチョイスとの追い比べをしぶとく制した。

「あの時は『馬群に沈むかな?』という雰囲気はありましたが、そこから盛り返して2着を確保してくれましたね。あのレース展開はこの馬にとって、いい経験だったと思いますし、潜在能力の高い馬だと認識しました」

秋4戦目、もともとのテンションも考慮してのことだろうが、この中間は軽めのメニューで調整。最終追い切りも鞍上が短めに手綱をもって、終いだけ、サッと伸ばす追い切りで、大一番への仕上げを施したが「今日の稽古は『目一杯やることなく、終いだけ流そう』という調教だったんです。終いも11秒台でスッと上げって来られましたから、満足していますし、上積みがあると期待しています」と好感触のジャッジ。

ただし、これまでのレースからも、課題は"気性面"と"折り合い"であることは確か。
その点についても師は「距離延長は課題ですね。多少、気性の勝った馬ですから、折り合い面はその時の雰囲気によります。中団より前目くらいで流れに乗れれば、末脚を爆発させられるんじゃないかと思っています。枠は内枠が欲しいですね」とポイントを挙げた。

母のアンチョこそ、未出走に終わったが、半姉のワンダーレディアンエルは米G1馬。そして、一つ上の全姉もクラシックを有望視されたイングリッドという良血。秘めたる底力はこんなものではないだろう。

「これまで期待してきたように潜在能力は非常に高いものを持っていると思います。G1の晴れ舞台で大きく飛躍して欲しいですね」とトレーナーは期待を込める。先週のJCダートでも厩舎の看板馬・トランセンドが連覇。そして、同日に行われる香港スプリントにカレンチャンが出走。厩舎の看板馬達の活躍に続けとばかり、アンチュラスも牝馬の登竜門を駆け上がってみせる。