【有馬記念】ブエナビスタは7着、ファンに最後の別れ

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G1を6勝、牝馬史上最高の獲得賞金を手にするなど、輝かしい実績を残し、引退レースとなる有馬記念に挑んだブエナビスタ
レース前は歴戦の疲れを感じさせずにパドックから好気配を放っていたが、レースでは見せ場なく7着止まり。自身の花道を勝ち星で飾ることは出来なかった。

レース後、岩田騎手は「状態は凄く良かったです。ハミ掛かりが良かった分、ハミを噛んでしまうような形で、スローペースが応えてしまいました。3~4コーナーではついていくのがやっと。最後に勝たせてあげたかったのですが、申し訳ないです……」と落胆の表情で言葉を絞り出すように報道陣の取材に応じた。

最終レース終了後は、ブエナビスタとの最後の対面を待ち侘びた多くのファンに囲まれて引退式が敢行。
「ブエナありがとう!ブエナを忘れない!」と声援が飛び交い、自作のウチワやグッズを手にした熱心なファンが見守る中、姿を現したブエナビスタは、松田剛調教助手山口慶次厩務員にエスコートされ最後となる中山のターフを踏みしめた。

管理する松田博資師は「(きょうは)無事に走ってきてくれたことが一番。ブエナビスタとの一番の思い出は、昨年の天皇賞(秋)でスミヨン騎手で勝てたことが一番ですね。いつもは僅差で勝つ馬が、あの時は圧勝しましたからね」と笑顔で振り返った。

“伝説の新馬戦”と呼ばれた2008年10月26日のデビューに始まり、5連勝で阪神ジュベナイルF、牝馬クラシック2冠を制覇、天皇賞(秋)の圧勝、ジャパンカップでの1位入線しながら、まさかの降着、そして、今年のジャパンカップでの逆襲劇など、数々のドラマを生んできたブエナビスタ。ダイワスカーレット、ウオッカらに続き、“牝馬の時代”を牽引してきたが、今後は繁殖牝馬として、第二の人生を送ることになる。

「最初の種馬はキングカメハメハを考えています。その後はその時の最高の種牡馬をつけていきたいですね」と生産者・ノーザンファームの吉田勝己氏
早ければ2015年には、その仔がターフにお目見えすることになるが、ビワハイジ~ブエナビスタと続く名牝の系譜はまだまだ続く。ファンの大歓声と無数のフラッシュに見送られながら、中山競馬場をあとにした。

ブエナビスタ
(牝5、栗東・松田厩舎)
父:スペシャルウィーク
母:ビワハイジ
母父:Caerleon
通算成績:23戦9勝
重賞勝利:
11年ジャパンカップ(G1)
10年天皇賞(秋)(G1)
10年ヴィクトリアマイル(G1)
09年優駿牝馬(G1)
09年桜花賞(G1)
08年阪神ジュベナイルF(G1)
10年京都記念(G2)
09年チューリップ賞(G3)
◆獲得賞金13億8643万3000円は牝馬史上1位
(牡馬を含めると歴代3位)