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-ラジオNIKKEI杯2歳S-平林雅芳の目
2011/12/27(火)
土曜阪神11R
ラジオNIKKEI杯2歳S(GⅢ)
芝2000m
勝ちタイム2.02.4
アダムスピーク(牡2・父ディープインパクト・栗東・石坂厩舎)
※※馬場の悪い内目をアダムスピークが抜けきって重賞勝ち!
パドックで初めてみるグランデッツァは、やや硬めの足さばき。ところが馬場に出てのキャンターでは実にいいフットワークで駆け抜けて行き、懸念は吹っ飛んだ。そして実戦、ゴール前の1ハロンでかなり外へもたれてしまい、鞍上の秋山Jが矯正しながら追う。一方のトリップは、逆に内へささる様な処を最後には見せていたが、伸びそのものが案外であった。インの3番手で絶好の位置を進んでいたアダムスピークが、馬場のあまり良くない内目をいい伸びを見せて快勝。
2着は外をまくったゴールドシップが、ゴール前にもう一度伸びを見せてグランデッツァをハナ差かわして入った。トリップがその後の4着。内目から渋太く伸びたアダムスピークの勝負根性が目立っていた一戦であった・・。
スタンドの影が長く伸びてきているが、ゲートはまだ日の当たる場所にあって、その明暗がハッキリとしている。外枠が陽だまりのなかにあるのだが、グランデッツァが右脚で前がきをしているのが見える。そして半歩遅れ気味な出となった。中からシンゼンレンジャー、タガノグーフォ、そしてブライトラインと出て行く。
やがて1コーナーにかかる時にはサンライズマヌーが先手となり、タガノグーフォ、アダムスピーク、外ではマイネルエクレウスと、外国人騎手の4人が前に位置する。グランデッツァがその次で、ブライトラインとトリップがその後ろの位置でカーヴを廻っていく。
2コーナーを過ぎて向こう正面に入って行くあたりで、グランデッツァが4番手と順位を上げていく。前半の3ハロンが36.7とまずまずの流れ。後ろ3頭は前からけっこう差があって、ゴールドシップがその一番前である。半ばでは、内の3番手を進むアダムスピークが、やや掛かり気味なのか、ルメールJがけっこう高い姿勢で馬を制御している。
1000メートルを1.02.1で通過のサンライズマヌーは、後ろに1馬身以上の差をつけて先頭を行く。そしてもう1ハロンを過ぎるあたりでは、グランデッツァはさらに順位を上げて3番手の外、内ではアダムスピークが収まっている。ここらでブービーにいたゴールドシップが、やや順位を上げて行こうとしているのが見える。
残り600のハロン棒を通過するあたりでは、一気に外めをゴールドシップが上がってきて、グランデッツァのとなりまで進出してきた。馬群は一挙に凝縮されて、先頭から最後方まで5、6馬身となっている。トリップも前にグランデッツァを見る真後ろにいる。
トリップとゴールデンシップの白い馬体がふたつ並んできている。直線へと入ってきたが、先頭のグランデッツァは持ったままでまだ追っていない。むしろ外のトリップの方がもう追い出している。
残り1ハロンというあたりで、内のマイネルエクレウスとグランデッツァの間が開きだした。そこへ待っていたアダムスピークが、ルメールJのステッキで間を抜いて、前へと出て行く姿勢だ。
グランデッツァの少し後ろの外目では、トリップの外をゴールドシップが伸びはじめている。内のアダムスピークが伸び出して先頭となってゴールを目指す。グランデッツァが2着に粘ろうかというゴール前で、今度はゴールドシップが猛追して先んじていた。トリップが何とか4着。その内をフライトラインがいい脚を使って突っ込んできていた。
パトロール・ビデオを見る。グランデッツァは追い出しを我慢している様だったが、直線半ばから外へもたれ出して矯正をしてばかり。そうしているうちに、内からアダムスピークが間を入ってきて、そして前へと出ていっている感じであった。
トリップは、前2戦とは違って何か終いが物足りない感じである。むしろゴールドシップ。3コーナーから4コーナーの間にまくってきているが、それも一気に出てきた訳ではなく、最後のカーヴ手前は少しセーヴ気味で廻ってきている。だから直線で、それもゴール前でのひと伸びになっているのだろう。
ブライトラインの伸びもなかなかであった。エーシングングンは伸びが前走ほどには見られなかったし、エネアドも直線での伸びが案外だった。
今日の馬場を見ていると、けっこう外が伸びているコンディション。そんな中で内めから伸びたアダムスピーク。なかなか渋い馬の様である。
札幌2歳Sの1,2着が逆転したゴールドシップとグランデッツァだが、ほとんど差がないのであろう。阪神でゴール前に坂があるのもかなり影響もある様だ。しかしこの上位の馬達は、来年もクラシックを賑わす馬達であるのは間違いなし。まだまだ今回だけで結論は出ない、出せないと思えるもの。2013年の牡馬の戦いも実に面白そうである。
平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。
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