-京都金杯-平林雅芳の目

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トピックス


木曜京都11R
京都金杯(GⅢ)
芝外1600m
勝ちタイム1.32.9

マイネルラクリマ(牡4、父チーフベアハート・美浦、上原厩舎)

~またしてもマイネルラクリマ!京都の2勝目は金杯を完勝!~

ひとつ前のレース、万葉Sのスタートで川田Jが落馬。ビッグウィーク福永Jに乗り替わった。シルポートの逃げにオースミスパークが絡んで厳しい流れとなった。内ラチに沿った位置では、前から3番目の絶好位を確保したマイネルラクリマが直線入り口では外に出して豪快に抜けてきた。さらに外から伸びてきたダノンシャークの脚を封じての勝利。3勝目を大きな重賞ゲットで飾った。

パドックでは北風がピューピューと吹き抜ける。それでも今年初めての重賞とあってパドックはけっこうな人であった。冬場だけに毛艶のビカビカした馬は見当たらないが、ビックウィークのいい雰囲気が目立っていた。出来はいいのに・・と思って見守る。そのビッグウィークが一番最後に馬装を替えて福永Jを背に出てきた。少し前に中山金杯が終わり、場内はやや騒然となっている雰囲気である。スタンドはけっこうな人である。

向こう正面の少し左側からのスタート。やや内の白い帽子の2頭が他に比べ遅い出であった。サダムパテックも他馬より気持ち遅いスタートであった。中からタマモナイスプレイが速かったが、外からシルポートが出て行く。内からオースミスパークも当然に行く。ここらは想定内、シルポートが押して出て行くが、内のオースミスパークがけっこう接近している。
2ハロンぐらい行って一応大勢は出来たようだ。シルポート先頭でオースミスパーク2番手。タマモナイスプレイと続く。マイネルラクリマが内ラチ沿いの5番手ぐらいを進んでいる。

3コーナーから坂を下っていく。ダノンシャークは後方で、少し前の内にオセアニアボスがいる。サダムパテックはその前でアスカクリチャンと並んでいる。前は軽快に飛ばして行く。場内アナウンスが残り3ハロンを通過したところで《前半半マイルを45秒台で行きました!》と叫ぶ。やや場内が盛り上がる。
4コーナーのカーヴへと入って行く時にはシルポート先頭だが、後続がかなり接近して、2番手にはタマモナイスプレイで、外にブリッツェンが並び、その外へガンダーラが続く。5番手にマイネルラクリマで、少し外へ出した様子。馬群の真ん中から少し後ろにサダムパテック、ダノンシャークはまだその後ろである。

4コーナーをカーヴして直線に入ってきた。まだ先頭はシルポートが頑張っているが、後続が一気に迫ってきた。ブリッツェンとガンダーラが代って先頭に躍り出た生垣過ぎ。その外へ出したのがマイネルラクリマ。外で脚を伸ばしてきていたアスカトップレディと並ぶ位置となる。サダムパテックは大外、その後ろにダノンシャークが見える。
マイネルラクリマが内へもたれる処を矯正した後で、松岡Jの左ステッキが連打する。それに応えて一番前へと出て行くマイネルラクリマ。その内目からショウリュウムーンが顔を覗かせる。やっとサダムパテックも伸び出したが、その後ろからダノンシャークの伸びの方がいい。最内をオセアニアボスも凄い勢いで前を伺っている。

体半分出たマイネルラクリマ、その勢いにもう松岡Jはステッキなしで追う。むしろ後続との差を開け気味にして、真っ先にゴールへと入った。
アスカトップレディが2番手に上がったかと思えた瞬間にダノンシャークが抜き去り2着は確保。ショウリュウムーンが4着。サダムパテックは中を縫ってきていたアスカクリチャンを抑えての5着だった。
全体に流れてくれたこのペースの中で、マイネルラクリマは内の絶好の位置を確保。そして直線入り口ではいち早く外へと出してと、最高のレース運びとなった。最後の2ハロンが11.5~11.8である。これでは後ろからの馬では相当なる脚を使わねばならないもの。
好枠とポジションで制したマイネルラクリマの完勝となった。サダムパテックは、ややスタートで後手気味。ダノンシャークもいい脚を使ったが届かず。時計は今の馬場で1.32.9と、かなり速いものである。何か関東馬の攻勢が目につく今年である。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。