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ロイヤルアスコットが開催…和田栄司コラム
2012/6/27(水)
エリザベス女王即位60周年で一段と華やかさを増したロイヤルアスコット。デイ2のハイライトは女王陛下所有のカールトンハウスも出走する第150回記念のG1プリンスオブウェールズS(芝10F)、11頭立て。
レースは、愛バリードイルが用意したペースメーカーのロビンフッドが先行、注文通り大本命ソーユーシンクが3馬身差の3番手に付けた。2番人気カールトンハウスは6番手にポジションを取り、内を突いて4コーナーから上位に進出、2ハロン残して抜け出した。しかし、残り2ハロンで2番手に上がったソーユーシンクがあっという間に並びかけ、1ハロン残してアドバンテージを取ると、最後は2馬身4分の1差を付けてG1・10勝目のゴールを切った。カールトンハウスから半馬身差3着に後方10番手から内ラチ沿いを伸びたゴドルフィンのファーが、大外を伸びたリライアブルマンを交わして上がった。
19才のジョセフ・オブライエン騎手で勝ったソーユーシンクの勝ちタイムは、1996年のファーストアイランドに次ぐ、2分03秒86という速いタイム、ソーユーシンクの通算成績は23戦14勝となった。エイダン・オブライエン調教師は2008年のデュークオブマーマレードに次ぐ2度目の優勝である。
デイ3のハイライトは距離が20ハロンになるG1ゴールドカップ、9頭立て。こちらもバリードイルのフェイムアンドグローリーが連覇を狙って1番人気に推されたが、中団から伸びを欠いて7着に敗れる番狂わせ。結果はゴドルフィンのワーツーフィニッシュとなった。フランキー・デットーリ騎乗のカラーヴィジョンが前々から残り1ハロンで先頭に立ったが、ミカエル・バルザローナ騎乗のオピニオンポールが残り1ハロンで3番手に上がり、急追して交わす。しかしそれも一瞬で、勢い鈍ったオピニオンポールを残り75ヤードでカラーヴィジョンが再度交わして優勝した。
カラーヴィジョンは、前走ケンプトンのポリトラック馬場で初めて重賞勝ちしていたが、G1優勝は初めて。これで通算成績は18戦6勝。ゴドルフィンの優勝は、2004年のパピニュー以来5度目となった。
デイ4は、ウイリアム・ビュイック騎手が1日3勝の大暴れで最優秀騎手賞を決め、また女王陛下所有のエスティメートがG3クイーンズヴァーズを勝った。この日のハイライトは3歳牝馬によるG1コロネーションS、10頭立て。ウイリアム・ビュイック騎乗の伏兵フォーレンフォーユーが、後方9番手から230ヤード残して先頭に立ち重賞初優勝をG1の舞台で飾った。
1000ギニーを逃げ切った大本命のホームカミングクイーンは脆くも簡単に掴まって8着、連勝でG2サンドリンガム賞を勝って来たラフアウトラウドは6着、愛1000ギニーを勝って来たサミタールは4着に終わり、3馬身4分の1差2着にスターズコープ、2馬身4分の1差3着にゴドルフィンのアイリッシュヒストリー、伏兵が台頭した。
最終日のデイ5は、女王陛下の即位60周年の祝賀レース、G1ダイアモンドジュビリーSがハイライト。デビューから21連勝を続ける豪州ブラックキャヴィアの参戦とあって、肌色に黒い水玉模様のドレスを着ている女性、勝負服模様をプリントしたボードを持ったブラックキャヴィアの応援団で一色となった。そのブラックキャヴィアの単勝倍率は1/6、6ポンド買ったら1ポンド儲かる圧倒的1番人気である。
そのブラックキャヴィアは15番枠、1頭取り消したといえスタンドから1番近いところからの発走となった。レースは、センターに8頭、スタンドサイド6頭、2つに分かれた。ブラックキャヴィアは、スタンドサイドで2番手、全体の3番手の位置取りである。残り2ハロンで2番手に上がると、1ハロン残して先頭に立ち、いつもの流しに入ったもののスタンド沿いから2頭の強襲にあった。幸い頭差残ったが、見た目にはゴール板を間違えた為のケアレスミスとしか思えなかった。
ルーク・ノーレン騎手は「明らかに私のミスジャッジです。アスコットの馬場を過小評価していた。大きなエンジンを正しくスロットル出来なかった」と反省したが、ピーター・ムーディー調教師はノーレン騎手を非難することはなかった。しかし、ムーディー調教師は、豪州に戻ったら引退するようなコメントを発表している。G1・5連勝、G1・12勝、重賞19連勝のブラックキャヴィア、もう少しレースを観たい気持ちである。
このレース頭差2着にはG1モーリスドゲスト賞勝馬で2番人気に推されたムーンライトクラウド、センターの5番枠から出て、スタンドサイドのブラックキャヴィアの後ろに入り、更にスタンド沿いから伸びたところを見ると、馬場はスタンド沿いが1番良かったようだ。クビ差3着のG2クリテリウムドメゾンラフィット勝馬のレスティダルジェント、3歳牝馬で54.5キロの軽量が好走の原因と言えるだろう。上位3頭は、いずれも牝馬だった。
華やかなロイヤルアスコットが終了、今週30日は愛カラ競馬場で愛ダービーが行なわれる。バリードイルのキャメロットが英愛ダービーダブルを狙って出走する。現在11頭のエントリーがあるが、バリードイルはその内の6頭、ダービー3着のアストロロジーの名前もある。最終的には少なくなりそうだが、1頭力の違うキャメロットの優勝は間違いない。
海外競馬評論家 和田栄司
ラジオ日本のチーフディレクターとして競馬番組の制作に携わり、多岐にわたる人脈を形成。かつ音楽ライターとしても数々の名盤のライナーを手掛け、海外競馬の密な情報を把握している日本における第一人者、言わば生き字引である。外国馬の動向・海外競馬レポートはかねてからマスメディアで好評を博しており、それらをよりアップグレードして競馬ラボで独占公開中。
レースは、愛バリードイルが用意したペースメーカーのロビンフッドが先行、注文通り大本命ソーユーシンクが3馬身差の3番手に付けた。2番人気カールトンハウスは6番手にポジションを取り、内を突いて4コーナーから上位に進出、2ハロン残して抜け出した。しかし、残り2ハロンで2番手に上がったソーユーシンクがあっという間に並びかけ、1ハロン残してアドバンテージを取ると、最後は2馬身4分の1差を付けてG1・10勝目のゴールを切った。カールトンハウスから半馬身差3着に後方10番手から内ラチ沿いを伸びたゴドルフィンのファーが、大外を伸びたリライアブルマンを交わして上がった。
19才のジョセフ・オブライエン騎手で勝ったソーユーシンクの勝ちタイムは、1996年のファーストアイランドに次ぐ、2分03秒86という速いタイム、ソーユーシンクの通算成績は23戦14勝となった。エイダン・オブライエン調教師は2008年のデュークオブマーマレードに次ぐ2度目の優勝である。
デイ3のハイライトは距離が20ハロンになるG1ゴールドカップ、9頭立て。こちらもバリードイルのフェイムアンドグローリーが連覇を狙って1番人気に推されたが、中団から伸びを欠いて7着に敗れる番狂わせ。結果はゴドルフィンのワーツーフィニッシュとなった。フランキー・デットーリ騎乗のカラーヴィジョンが前々から残り1ハロンで先頭に立ったが、ミカエル・バルザローナ騎乗のオピニオンポールが残り1ハロンで3番手に上がり、急追して交わす。しかしそれも一瞬で、勢い鈍ったオピニオンポールを残り75ヤードでカラーヴィジョンが再度交わして優勝した。
カラーヴィジョンは、前走ケンプトンのポリトラック馬場で初めて重賞勝ちしていたが、G1優勝は初めて。これで通算成績は18戦6勝。ゴドルフィンの優勝は、2004年のパピニュー以来5度目となった。
デイ4は、ウイリアム・ビュイック騎手が1日3勝の大暴れで最優秀騎手賞を決め、また女王陛下所有のエスティメートがG3クイーンズヴァーズを勝った。この日のハイライトは3歳牝馬によるG1コロネーションS、10頭立て。ウイリアム・ビュイック騎乗の伏兵フォーレンフォーユーが、後方9番手から230ヤード残して先頭に立ち重賞初優勝をG1の舞台で飾った。
1000ギニーを逃げ切った大本命のホームカミングクイーンは脆くも簡単に掴まって8着、連勝でG2サンドリンガム賞を勝って来たラフアウトラウドは6着、愛1000ギニーを勝って来たサミタールは4着に終わり、3馬身4分の1差2着にスターズコープ、2馬身4分の1差3着にゴドルフィンのアイリッシュヒストリー、伏兵が台頭した。
最終日のデイ5は、女王陛下の即位60周年の祝賀レース、G1ダイアモンドジュビリーSがハイライト。デビューから21連勝を続ける豪州ブラックキャヴィアの参戦とあって、肌色に黒い水玉模様のドレスを着ている女性、勝負服模様をプリントしたボードを持ったブラックキャヴィアの応援団で一色となった。そのブラックキャヴィアの単勝倍率は1/6、6ポンド買ったら1ポンド儲かる圧倒的1番人気である。
そのブラックキャヴィアは15番枠、1頭取り消したといえスタンドから1番近いところからの発走となった。レースは、センターに8頭、スタンドサイド6頭、2つに分かれた。ブラックキャヴィアは、スタンドサイドで2番手、全体の3番手の位置取りである。残り2ハロンで2番手に上がると、1ハロン残して先頭に立ち、いつもの流しに入ったもののスタンド沿いから2頭の強襲にあった。幸い頭差残ったが、見た目にはゴール板を間違えた為のケアレスミスとしか思えなかった。
ルーク・ノーレン騎手は「明らかに私のミスジャッジです。アスコットの馬場を過小評価していた。大きなエンジンを正しくスロットル出来なかった」と反省したが、ピーター・ムーディー調教師はノーレン騎手を非難することはなかった。しかし、ムーディー調教師は、豪州に戻ったら引退するようなコメントを発表している。G1・5連勝、G1・12勝、重賞19連勝のブラックキャヴィア、もう少しレースを観たい気持ちである。
このレース頭差2着にはG1モーリスドゲスト賞勝馬で2番人気に推されたムーンライトクラウド、センターの5番枠から出て、スタンドサイドのブラックキャヴィアの後ろに入り、更にスタンド沿いから伸びたところを見ると、馬場はスタンド沿いが1番良かったようだ。クビ差3着のG2クリテリウムドメゾンラフィット勝馬のレスティダルジェント、3歳牝馬で54.5キロの軽量が好走の原因と言えるだろう。上位3頭は、いずれも牝馬だった。
華やかなロイヤルアスコットが終了、今週30日は愛カラ競馬場で愛ダービーが行なわれる。バリードイルのキャメロットが英愛ダービーダブルを狙って出走する。現在11頭のエントリーがあるが、バリードイルはその内の6頭、ダービー3着のアストロロジーの名前もある。最終的には少なくなりそうだが、1頭力の違うキャメロットの優勝は間違いない。
海外競馬評論家 和田栄司
ラジオ日本のチーフディレクターとして競馬番組の制作に携わり、多岐にわたる人脈を形成。かつ音楽ライターとしても数々の名盤のライナーを手掛け、海外競馬の密な情報を把握している日本における第一人者、言わば生き字引である。外国馬の動向・海外競馬レポートはかねてからマスメディアで好評を博しており、それらをよりアップグレードして競馬ラボで独占公開中。
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