アドマイヤイバマが盛り返し、半馬身前に出て初陣を飾る!

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土曜阪神6R
2歳新馬
ダ1800m
勝ちタイム1.58.2

アドマイヤイバマ(牡2、クロフネ・栗東・友道厩舎)

アドマイヤイバマが盛り返し、半馬身前に出て初陣を飾る!

向こう正面から上がっていったアドマイヤイバマ。ワンテンポ後を上がっていったニホンピロバロンと直線でのマッチレースとなった。内のアドマイヤイバマが少し前に出る。しかし外ニホンピロバロンも負けない。追い迫り抜くかの勢い。2頭の追い合いがしばらく続いたが、ゴールが近づくにつれ、内からアドマイヤイバマが出て、長く続いた競り合いを制した・・。

白く乾いたダート。影がハッキリと見える。スタンド前からのスタート。内からポーンとウエスタンストームが先手。それをオラージュメイショウミヤジマジャックトゥキング、ニホンピロバロンが続いて最初のカーヴを廻る。アドマイヤイバマはその後の6頭目。内にはテイエムユキダルがいる。
2コーナーを過ぎて、先頭ウエスタンストームのリードは2馬身。先ほどよりは少し縦長になる。最後方はウインヒーローだけが離れる。残り800の3コーナーのカーヴに入るあたりで、アドマイヤイバマが前との間隔を詰めていく。ブービーがスナークスクリプトで、ウインヒーローは1頭だけ圏外の大差。残り600が近づくと、さらに前は大接近で先頭のウエスタンストームにオラージュ、ジャックトゥキング、アドマイヤイバマが並びかけにいく。そのすぐ後ろにも大外にスナークスクリプト、内にニホンピロバロンと急接近である。

直線に入って脚色がいいのは、芦毛のアドマイヤイバマ。先行した2頭を抜いて先頭に躍り出る。ジャックトゥキングの内からニホンピロバロンが出てきてアドマイヤイバマを追う脚色である。前を抜いて先頭に立ったアドマイヤイバマ。それに並びかけるニホンピロバロンとの2頭の追い比べとなった。

結局は一度も前に出れなかったニホンピロバロン。抜かせなかったアドマイヤイバマであった。最後の1ハロンが14.3と、2頭のマッチレースの割には時計がかかった。新馬戦だけに仕方がない処か。
結果的に1番人気と2番人気の決着。お客様は伊達に馬券は買っていない・・・。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。