大型馬コピーライターがハナ差残す逃げ切り劇

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日曜阪神4R
2歳新馬
ダ1200m
勝ちタイム1.15.1

コピーライター(牡2、サウスヴィグラス・栗東・境直厩舎)

大型馬コピーライターがハナ差残す逃げ切り劇

ダート戦となると、大型の気合いの無い馬が実戦では一変してデビュー勝ちをするのを良く見る。ここもパドックで《太く気合いもないのでは・・?》と見たコピーライターが、ゲートが開くやすぐに先手を取って行き、絡んできたスリーカーニバルとのマッチレースを制した。
時計は風が強く終日時計がかかっていた様子。勿論、逃げ切った様に上手く先行馬ペースに落とした鞍上の仕事。先手を取って抜かせない根性は悪くない。

前半の入りが37.5、とけっこう緩い流れで行けた。コピーライターの逃げ。しかし4コーナーが近づくにつれ、2番手のスリーカーニバルが並んでくる。その真後ろでレースを進めたタイザンホクトが絶好な位置どりだけに、直線ではその伸びが優るのではないかと見ていた。
直線へ入ってきた。前の2頭の外へと出し気味のタイザンホクト。しかし前の馬との差が詰まらない。むしろその前の2頭は離し気味と、後ろを置いていく。コピーライターが内、外スリーカーニバルの争いはビッシリと続く。一旦は外のスリーカーニバルが前に出る。内ではステッキを使って促す幸J
コピーライターが半馬身ぐらい前に出る。観ると舌を左口角から出している。もう一度外のスリーカーニバルが前に出ようと伸びていく。2頭が並んでいくが、内がやや優勢でゴールに入った。

前半と後半がほぼ同じイーブン・ペースの37.5~37.6。最後まで2頭が気を抜かずの叩き合いをして、最後の1ハロンは12.6。
3着には、結局タイザンホクトが粘る。この3頭は向こう正面から終始前にいた3頭である。さらに5馬身離れた4着がメイショウビオラで、この馬だけが中団から伸びてきた馬だ。

それにしてもサウスヴィグラス産駒らしいと言うか、まるで《牛》。そんな体型のコピーライター。舌を出しながらも抜かせない根性には、頭が下がる思いであった・・・。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。