【5回中山】サトノテイオウ…小平奈由木の注目新馬レポート

トピックス


サトノテイオウ
(牡2、美浦・堀厩舎)
父:キングカメハメハ
母:アドマイヤフッキー
母父:フジキセキ

昨年、2年連続となるリーディングサイアーに輝いたキングカメハメハが父。様々なカテゴリーに勝ち馬を送り出しているうえ、大舞台向きの底力にも富む。この世代も一流の繁殖を集め、信頼度は断然である。コディーノ(札幌2歳S、東京スポーツ杯2歳S)に続くクラシック候補も登場するに違いない。

母アドマイヤフッキー(その父フジキセキ)は3勝をマーク。祖母トキオリアリティ(3勝)の産駒にはアイルラヴァゲイン(オーシャンSなど7勝)、リアルインパクト(安田記念など現2勝)らがいる。セレクトセール(1歳)での落札価格は4900万円だった。

ノーザンファーム空港での基礎固めを経て、NFしがらきでペースアップ。10月13日、美浦に移動した。24日のゲート試験をパスすると、いったん放牧を挟んで心身を整え直す。11月30日の帰厩後は順調に追い切りを消化。バランスが整った好馬体が光り、反応も上々である。

「イライラしがちな気性が鍵となるでしょうが、仕上がりは良好です。とても伸びやかなフットワーク。大物感がありますよ」(堀宣行調教師)

12月22日(土)、中山の芝2000mにスタンバイ。ライアン・ムーア騎手が手綱を取る。


小平 奈由木(こだいら なゆき)
早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。
清水成駿氏の公式サイト「SUPER SELECTION」に毎週連載中の「トレセン尋ね人」や、月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判になっている。