【5回阪神】ディオジェーヌ…小平奈由木の注目新馬レポート

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ディオジェーヌ
(牝2、栗東・石坂厩舎)
父:ディープインパクト
母:フォーシンズ
母父:Sinndar

「すばらしい馬だよ。ディープの特徴を受け継いで小柄だけど、筋肉がしなやか。鋭い決め手を秘めていそうだね」(石坂正調教師)

牝馬3冠に輝き、日本最高峰のジャパンCも制したジェンティルドンナ、ダービー馬となったディープブリランテをはじめ、2世代目がさらにスケールアップし、今季の総合リーディングを確実なものにしているディープインパクトが父。来春のクラシックにも多頭数で臨むこととなろう。

母フォーシンズ(その父シンダー)はドイツ産で、G2のブランドフォードSをはじめ、イギリスで3勝。英オークスでも4着に食い込んでいる。サンデーサラブレッドクラブにラインナップ。募集総額は3000万円だった。

ノーザンファーム空港でも軽快な走りを披露していた同馬は、8月10日、NFしがらきへ。9月11日、栗東に入厩した。28日のゲート試験に合格したが、左前を軽く捻挫してしまい、いったん放牧に出て回復を待つ。11月14日に帰厩すると、順調にピッチが上げられる。初戦から勝負できる前向きな気性。全身を使ったダイナミックなフォームを見れば、かなりのスケールも見込まれる。

12月22日(土)、阪神の牝馬限定・芝1600mに向かう。鞍上は岩田康誠騎手


小平 奈由木(こだいら なゆき)
早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。
清水成駿氏の公式サイト「SUPER SELECTION」に毎週連載中の「トレセン尋ね人」や、月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判になっている。