【5回阪神】リグヴェーダ…小平奈由木の注目新馬レポート

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リグヴェーダ
(牡2、栗東・池江厩舎)
父:ディープインパクト
母:ニキーヤ
母父:Nureyev

「兄たちとはタイプは異なりますね。バネの利いた軽い走りはいかにもディープインパクト。現時点の動きはそう目立ちませんが、芝での切れ味を見込んでいます」(池江泰寿調教師)

こちらもディープインパクトが送る大物候補。母ニキーヤ(その父ヌレイエフ、仏3勝)は偉大な繁殖であり、半兄にゴールドアリュール(フェブラリーSなどG1を4勝)、ニルヴァーナ(6勝)、ゴールスキー(現5勝)らがいるエリートだ。社台サラブレッドクラブにラインナップ。総額1億円で募集された。

成長に合わせ、追分ファームリリーバレーでじっくり調整された同馬は、9月27日、宇治田原優駿ステーブルに移動。坂路コースでの15-15を消化したうえ、11月9日、栗東に入厩した。29日のゲート試験をパスし、ウッドコースでの本格的な追い切りに移行する。丁寧に磨かれてきただけあって、しっかりしたフットワーク。体もすっきりとできている。

12月24日(月・祝)、阪神の芝1800mでベールを脱ぐ。岩田康誠騎手がエスコートする。


小平 奈由木(こだいら なゆき)
早稲田大学日本語研究教育センターに勤務した後、競馬関係に進む。競馬専門紙「1馬」の記者、法人馬主「サラブレッドクラブラフィアン」のレーシングマネージャーなどを経て、現在はフリーランス。業界のキャリアは 20年近くになり、生産・育成現場からトレセンまで精通。
清水成駿氏の公式サイト「SUPER SELECTION」に毎週連載中の「トレセン尋ね人」や、月刊誌「競馬最強の法則」の人気コーナー「トレセン最前線」をはじめ、幅広い知識を生かしたエッセーが評判になっている。