タマモベルモットがデビュー戦を飾る!…平林雅芳コラム

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土曜阪神6R
2歳新馬
ダ1400m
勝ちタイム1.26.9

タマモベルモット(牡2、ゼンノロブロイ・栗東・小原厩舎)

タマモベルモットがデビュー戦を飾る!

道中3番手を進んだタマモベルモットが、直線で粘るワンダーテルヌーラを捕えての勝利。1番人気ブレイヴフィートは伸びあぐねて4着だった。558キロの大型バンブーバッジョが道中は離されたブービーを進んだが、直線でメンバー中最速の上がり脚で伸びてきた。ここらがダート適性があるか否かの面白いところだろう・・。

スタートしてからしばらく芝の部分を通るダート1400戦。そこで超大型馬のバンブーバッジョが鞍上が押しているのに、ダッシュがつかない。ダートに入った時には、先頭のトウケイアメジストから20馬身は離れていたのではないか。2ハロン行ったところで1頭を抜いて、ブービーで1ハロンを通過する。前は2頭、トウケイアメジストとワンダーテルヌーラの2頭が、半馬身差で先行する。3番手タマモベルモットが、内のコスモフォーユーと並んで3ハロンを通過。前の7頭はほぼひと塊りとなっているが、ブービーを行くバンブーバッジョまではかなり遠い。ドンジリはもう論外の位置だ。
前はむしろ先の3ハロン通過時よりも息を入れた様子。そんな流れでも3番手のタマモベルモットにはステッキが入った。カーヴを廻って直線に入ってきた時には、ワンダーテルヌーラが体半分リードしていた。

先頭に立ったワンダーテルヌーラに馬体を寄せにいったタマモベルモット。少し後続を離したかっこうで2頭の追い合いとなる。少しずつ前に出たタマモベルモット。ブレイヴフィートが3番手に上がろうかの時に、バンブーバッジョが猛追してきた。そのバンブーバッジョは直線入口では先行集団の一番後ろに追いつき、和田Jの猛烈な右ステッキに呼応して、けっこうな伸び具合。最後は内へもたれて追えてないままゴールを迎えていた。それでいて3着であるから、かなりの脚を使った形だ。

締まったダート戦だったとはいえ、最後の2ハロンが12.3~12.5の数字である。そこを制したタマモベルモットは悪くないものと思える・・。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。