【有馬記念】アーネストリー「いい時の活気が戻っている」

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23日(日)に行われる有馬記念(G1)に出走予定のアーネストリー(牡7、栗東・佐々晶厩舎)を管理する佐々木晶三調教師の共同会見(19日)は以下の通り。

-:秋の2戦、ちょっと厳しい結果が続いているんですが、敗因はどのように分析されますか?

佐々木晶三調教師:そうですねえ……。天皇賞は休み明けだったのでしょうがなかったですけど、こないだの金鯱賞はちょっと……。ボク自身、かなりショックでしたね。

-:敗因に関して、何か分析されているものはございますか?

佐:状態はかなりいいですしねえ、心臓も絶好調のときと同じ28くらいしか打ってないんですけど……。気力ですかねえ。何か直線手前でもう止めてますもんねえ。

-:年齢的なものはどうでしょう?

佐:コズミもないですしねえ。「年を取ったなあ」という感じは全然ないんですけどねえ。競馬を見ている限り、走ってないんでねえ。やっぱり気力の問題なのかとなあ思ったりしますけどねえ。

-:そういった感じてらっしゃる課題を受けまして、中間はどういった調整をされたか教えてください。

佐:先週は「全体的に速い時計を出そう」ということで、テンから飛ばして行きました。そのときの状態がすごく良かったので、今回は「終いだけ重点的にやろうか」って言ってたんですけど、それにしても今回の動きはすごく良かったですねえ。

-:改めて今週の調教なんですが、かなり時計のかかる馬場での全体の時計が55秒4。評価はいかがですか?

佐:コレは速いですよねえ。最後が13秒3っていうのは速いんですけど、それ以上に何かいい時の活気が戻っているんで、こないだはやっぱりポカかなと思ったりしてるんですけどねえ。

-:この馬としては非常にいい方向に向かっているというふうに……?

佐:そうですね。状態だけは、獣医さんからお墨付きをもらっているくらいでいいんですよねえ。だからまあ、競馬で結果が出たらもっといいんですけど……。まあ、気力だけでしょうねえ。

-:今回はコーナー6回の中山ということで、去年の有馬記念以来の中山ですが改めてどうでしょうか?

佐:距離自体はちょっと長いと思うんですよ。ベストが2000m~2200mなんでね。2200m超えたらあまり良績がないんでアレですけど……。まあトリッキーなコースなんでね。息の入れ方さえ間違わなければ、距離は克服してくれるんじゃないかなと思ってるんですけど。去年はね、先に押し出されてスローペースになって、集中力を欠いて惨敗したんですけど……。今年もねえ、なんか展開的に行く馬がいないんでそこらへんがちょっと不安ですね。

-:ジョッキーの手替わり、この点に関しては何かコミュニケーションは取られましたか?

佐:うん、合っているんじゃないですかね。調教なんか乗せているとすごく馬がやる気になってるんで。いいかなと思うんですけどねえ。

-:それでは、レースに臨む心意気というか、抱負のほどをひと言頂けますか?

佐:こういうところで復活っていうのもアレですけど……。少しでも今までのアーネストリーらしさが出ればなと思ってますけどね。

-:メンバーを見ますと、前々でのレースになりそうな雰囲気ありますが、その点に関してはどうでしょう?

佐:うーん……。とにかくビートブラックと同じ馬主さんなんで、その辺の兼ね合いでビートが行かなければボクが行って、ビートが行けばウチのが2番手という形になると思いますけども。まあ、どっちにしてもハイペースは望めないみたいなんで。もしボクのが行くとしたらペースを落とさないで、結構速いラップを刻んで行こうかなと思ってるんですけどね。作戦を言っちゃっていいのかな(笑)。

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