【中山大障害】カイザー初V 熊沢騎手は悲願の障害・平地G1制覇!

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12年12月22日(土)、5回中山7日目10Rで第135回 中山大障害(GⅠ)(障4100m)が行なわれ、熊沢 重文騎手騎乗の3番人気・マーベラスカイザーが優勝。勝ちタイムは4:48.8(稍)。

2着には3馬身差で2番人気・バアゼルリバー(牡6、栗東・松田博厩舎)、3着には1番人気・マジェスティバイオ(牡5、美浦・田中剛厩舎)が続いて入線した。

騎乗していた熊沢重文騎手は1991年の有馬記念(ダイユウサク)などを制しており、グレード制導入後、平地・障害でのG1制覇は初めての快挙となった。

勝ったマーベラスカイザーは平地時代は京都2歳Sを制した経験もあったが、昨年10月に障害入り。障害でのキャリアは、これがわずか6戦目で障害重賞出走も2戦目。初重賞制覇がJG1タイトルとなったが、障害界に新星誕生となった。 馬主は笹原貞生氏、生産者は新ひだかの松田牧場。馬名の意味由来は「驚くような皇帝」。

1着 マーベラスカイザー(熊沢騎手)
「4100mの長丁場でも、楽しく回ってこれました。ひっかかることなく、ちょうどいいポジションで運べましたね。大障害の着地で躓くシーンもありましたが、飛越も上手。安心して乗っていました。最後にひと脚を使えることはわかっていましたので、最終障害まで無事に終えられれば、勝てる手応えがありましたよ。念願の障害G1に勝てて、本当にうれしい。目標が達成できたら、障害は卒業しようとも思っていたのですけれど、実際に勝ってみると、まだやめる気にはなりません。ずっと応援してくれたファンに感謝するしかありません」

3着 マジェスティバイオ(山本騎手)
「いつもどおりの競馬はできたと思います。道中の位置取りもイメージのまま。ただ、本来の脚は使えませんでしたね。勝った馬のスタミナに負けました。この馬はまだ成長しますし、次のG1に向けてがんばっていきたいです」

5着 アグネスラナップ(北沢騎手)
「一発を狙っていたのですが。でも、こんな馬場はむしろ良かった。収穫がありましたよ。勝ち馬には前々走で跨っていて、熊沢さんには『勝てるチャンスはここしかないですよ』って伝えていたんです。予想が当たってしまいましたね」

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マーベラスカイザー
(牡4、栗東・柴田見厩舎)
父:マーベラスサンデー
母:マーベラスウーマン
母父:Woodman
通算成績:19戦5勝
(障害通算:6戦3勝)



写真:武田明彦

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