【有馬記念】今年のグランプリホースはゴールドシップ

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12年12月23日(日)、5回中山8日目10Rで第57回有馬記念(GⅠ)(芝2500m)が行なわれ、内田 博幸騎手騎乗の1番人気・ゴールドシップが優勝。勝ちタイムは2.31.9(良)。

2着には1馬身半差で10番人気・オーシャンブルー(牡4、栗東・池江寿厩舎)、3着には2番人気・ルーラーシップ(牡5、栗東・角居厩舎)が続いて入線した。

勝ったゴールドシップは今年の牡馬クラシック2冠馬。3歳馬による有馬記念制覇は一昨年のヴィクトワールピサ、去年のオルフェーヴルに続いて3年連続のこととなった。馬主は小林 英一氏、生産者は日高の出口牧場。馬名の意味由来は「黄金の船。父名より連想」。

1着 ゴールドシップ(内田博騎手)
「ホッとしました。馬体重は増えていましたが、体は大きくみえていたので、力は発揮できると思いましたし、あとは古馬にどれくらいやれるかなと思っていました。返し馬では落ちないように気をつけました。今日も2回くらい飛び跳ねていたけれど、こちらが威嚇をしないと、ジャンプして大暴れしてしまう馬。だから、今は喉が枯れてカラカラです(笑)。
スタートは僕が乗った中では一番よくなかったですね。出たら出たなりのポジションで競馬をしようと思っていましたし、外の行く馬がいれば、着いて行って2~3番手でも、と思ったほど。ルーラーシップが内のスペースに突っ込んでいったので、それについていけば、ロスなくいけると思いました。
最初のコーナーでロスなく回るよう心掛けたので、最後のコーナーでは、10馬身くらい外を回ってもいい気でいましたが、予想以上に外を回りましたね。それでも差し切れるのは馬に頭が下がります。今年の漢字は金と言うし、赤と白の勝負服でサンタクロース、芦毛の馬でホワイトクリスマス。全部揃っちゃったかな(笑)。
ゲートが悪くても、長くいい脚を使えるところは、メジロマックイーンの良さが出ているのかな。今日も沢山の人が中山競馬場に詰めかけてきてくれて、その中で人気馬に乗って勝てたことは、勇気が沸くし、今後の僕の騎手人生にも、自信にもなります。今年で勝てなければ、有馬記念を勝てるチャンスはもうない、そう思っていましたからね。
去年の有馬記念は(怪我の影響で)テレビでみていて、自分が来年の有馬記念を勝てるとは、思ってもいませんでした。でも、ひとつひとつ、しっかり乗っていれば、いつかチャンスは回ってくるんだと思っていたんです。それが今年、3つもG1を勝てるとはね。この馬はオグリキャップ以来の芦毛の勝ち馬ですし、夢を乗せた金の船。競馬にはロマンがあることを知ってもらいたいですし、来年も楽しみです」

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ゴールドシップ
(牡3、栗東・須貝尚厩舎)
父:ステイゴールド
母:ポイントフラッグ
母父:メジロマックイーン
通算成績:10戦7勝
その他の重賞勝利:
12年菊花賞(G1)
12年皐月賞(G1)
12年神戸新聞杯(G2)
12年共同通信杯(G3)






写真:高橋章夫

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