父譲りの体、テイクファイアが渋太く勝つ!!

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日曜京都3R
3歳新馬
ダ1200m
勝ちタイム1.14.1

テイクファイア(牡3、サウスヴィグラス・栗東・湯窪厩舎)

父譲りの体、テイクファイアが渋太く勝つ!!

パドックで今の時期に気にするのは毛艶である。冬毛が出てきているのは、あまりいい結果に出ていないと思う。これは意外と大事かと思うものだ。そして次は馬体のイメージ。父に似ている、母の父が出ているとかチェックは楽しい。テイクファイアは一見、箱型の馬。サウスヴィグラス産駒の馬体だ。それでもう納得。太いと思ってはいけない・・と。3番手からヒカリユニキャストの追い合いで新馬勝ちとなった・・・。

逃げたのがピンクストーン。好発からスッと行く。しかし1ハロンを行く間に、内からヒカリユニキャストが迫ってくる。外ではテイクファイアが3番手。内にメイショウソレイユもいる。外からダッシュのついたグレイングロースが上がって3番手で2ハロンを通過。シゲルアクエリアスが馬の中を順位を上げて、3ハロンに接近。内からヒカリユニキャストが先頭を奪っていた。後続馬もどっと外へと並んできて、前4頭が馬体を接して最終カーヴを廻る。
真ん中にピンクストーンを挟んでの2頭の手応えがいい。コーナーを廻る時に気合いの左ステッキを入れられたテイクファイアが、外から先頭となる。内のヒカリユニキャストは手応え的にはそう良くはない。しかし内ラチ沿いを通るのがいいのか、伸びは衰えない。むしろ外のテイクファイアよりも前に半馬身ほど出て1ハロンを過ぎる。

この2頭の追い合いで決着かと思えたあと少しでゴールの瞬間に、外からキングソングが猛追。しかし内の2頭には遅れていた。
急いでPVを観にいく。まず逃げたピンクストーン。道中は頭を上げたりして若さを出してしまっている。手前も上手く替えれてない感じだ。そしてキングソングの外へのモタれ方がひどい。直線入り口からズーッと秋山Jが右手綱でかなり引いているが、それでも外へと逃げている。必死で左ステッキで矯正しながらの進行。これで良く伸びてきているな~と感心するほど。
そしてテイクファイア。幸Jの左ステッキの連射のたまものであろう。最後は頭差だけ前に出ていた。勝ち時計はやや平凡だが、新馬はこれぐらいが水準だろう・・。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。