重賞連続2着からの逆転戴冠を狙ったエバーブロッサム。道中は戸崎圭太騎手に導かれ、馬群の中団、勝ち馬の外からスムーズなレース運び。
直線は脚を伸ばすも、内目から先にメイショウマンボが抜け出し。追撃も敵わず、最後は同じ脚色になってしまい、またしても2着に終わった。

「返し馬の感触が抜群でしたし、自信を持ってスタートさせることができましたよ。道中は上手に走っていましたし、うちがポッカリ開き、うまく運んだ勝ち馬を捉えられなかったとはいえ、最後までしっかり走っています。エバーのがんばりには頭が下がりますね。経験を積むたびに成長しているのに感心させられます」と戸崎騎手は出し切った表情をみせた。

移籍後、フラワーC、フローラSと手綱をとるだけでなく、レース前には調教でも幾度となく騎乗してきた馬。この中間も3週にわたり調教をつけて、確かな成長を感じ取っていた。

「中間は3週続けて追い切りに跨らせていただきましたが、1週前はスピードの乗りがスムーズになり、直前はラストの伸びも鋭くなり、着実な進歩を感じていました。
こうして、自分で続けて調教に騎乗して、レースにも乗れたことが嬉しいですね。地方時代にはできなかったことですから。悔しさを糧に、いずれ大きなタイトルを獲らせたいです」と充実感を滲ませた。

自身にとっても、エバーブロッサムにとっても、悔しい2着ではあるが、これで3戦続けての重賞2着。それもG1の舞台で、これまでに後塵を拝した相手に先着したのだから、力は確かだろう。 3戦3連対の名コンビは、秋のタイトル奪取へ仕切り直す。

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「週刊！戸崎圭太」