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大外を切り裂く末脚!デニムアンドルビーが秋を好発進!!…平林雅芳の目
2013/9/17(火)
13年9月15日(日)4回阪神4日目11R 第31回 ローズS(G2)(芝外1800m)
デニムアンドルビー
(牝3、栗東・角居厩舎)
父:ディープインパクト
母:ベネンシアドール
母父:キングカメハメハ
【このレースの全着順・払戻金はこちら】
台風が近づいている関西地方。激しい雨が降り続ける阪神競馬場。視界も相当に悪い。
向こう正面の少し2コーナーよりからのスタートだが、一瞬のうちに置かれてしまった最内枠のデニムアンドルビー。しかしこの雨の中で前半の1000メートル58.2の速い流れとなって、最後の100メートルで急接近。ゴール前で先頭となって、1番人気に応えていい秋のスタートを切れた。
3角で最後方、そこから4角を廻る時にはメイショウマンボの後ろへ接近し、最後はその外から被せる様に差し切った。
2着も、道中同じく後方から激しく迫ってきたシャトーブランシュ。そして3着ウリウリと、3頭が秋華賞への優先出走権を掴んだ。
いちばんのスタートダッシュを決めて出て行ったのは、ピクシーホロウだ。北海道の粘っこい芝で先行して押し切った経験をしている馬である。2番手に、春以来だがやはり先行して2連勝のノボリディアーナが続く。その後をローブティサージュがやや行きたがる様子での3番手となっている。
1ハロンを過ぎたが、ブービーのコレクターアイテムからまだ4馬身も離れた後ろにデニムアンドルビーがいる。2番人気エバーブロッサムは、ウリウリの外で後ろから4,5頭目。そばには4番人気のメイショウマンボが外目にいる。3番人気レッドオーヴァルは、ローブティサージュのすぐ後ろの4番手。
3ハロンを過ぎて3コーナーのカーヴを廻って行く時には隊列は先頭からドンジリのデニムアンドルビーまでは相当なる縦長で15馬身はあっただろう。
1000メートルを過ぎるあたりで、デニムアンドルビーはやっと前を行くシャトーブランシュを抜いてひとつ順位を上げた。さらに1ハロンを過ぎて4コーナーへと入っていくまでに外を追い上げていく。すぐ眼の前を、メイショウマンボの後ろまで取りついてきた。先程まで縦長の隊列だったものが、最後のカーヴに入る時には1頭、先頭を行くピクシーホロウだけが3馬身ぐらい抜けて前で、後はだいぶ固まってきている。
直線へ入ってきて、内ラチが切れるあたりで動きがあった。中団の内目を通っていたウリウリが、馬群の真ん中へと出してくる。ちょうど外からメイショウマンボが上がってくるポイントと一緒だ。メイショウマンボの外のすぐ後ろにデニムアンドルビーも見える。まだここで先頭からは6,7馬身差。
残り300を過ぎて、もう各馬にステッキが入って追い出している。残り1ハロンでピクシーホロウのリードがなくなって先行集団、そしてついにウリウリ、メイショウマンボが追いついてきた。
内からウインプリメーラ、そしてウリウリ、メイショウマンボと3頭が並び加減となった時に、デニムアンドルビーが内田Jの左ステッキの連打、連打でついに先頭グループまで迫ってきた。やや右にもたれているのか、かなり左脚が上に浮いた格好で馬を促す。ウリウリとの間で苦しそうなメイショウマンボ。その瞬間に、大外をシャトーブランシュが、なかなかのいい脚で迫ってきた。
体半分のリードで1着はデニムアンドルビー。2着から5着までは際どい差で、4頭が轡(くつわ)を並べてのゴールだった。
最後の1ハロンの13.2がこのレースを物語る。この馬場でけっこうな先行馬のペース。でも残り1ハロンまでは粘っている先行馬。前へ行った馬が6,8,9着と、そんなには大バテはしていない。最後の最後に脚が上がった様子だ。
秋緒戦で、休み明けの馬が大幅馬体増で臨んできた。メイショウマンボも最後の1ハロンでやや内へもたれる処もあった。多少余裕残しの馬体のはずだ。
勝ったデニムアンドルビーも2着のシャトーブランシュも流れも向いたし、この馬場コンディションも生きた感じだ。まだこの一戦だけでは秋華賞への結論は出切れていないと思えたもの。なぜなら、本番は京都の内廻りコースの2000であるから。
『今日の混戦のトライアル戦は、デニムアンドルビーが長い脚で制覇した』とだけ冷静に伝えておきたい。
平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。
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