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貫禄勝ち、エピファネイアが菊へ好発進! …平林雅芳の目
2013/9/24(火)
13年9月22日(日)4回阪神7日目11R 第61回 神戸新聞杯(G2)(芝外2400m)
エピファネイア
(牡3、栗東・角居厩舎)
父:シンボリクリスエス
母:シーザリオ
母父:スペシャルウィーク
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キズナが海外遠征へと日本を留守にしている秋である。ダービーは無念の結果だったエピファネイアだが、力はキズナと互角と思えるものであった。ひと夏を越してどれだけ成長したのかが問われる秋緒戦だったが、堂々たるレースぶりで、3歳となって初めての勝利。しかも折り合いもピッタリとついて、4コーナーでは外から早めに先頭に立つ程の勢い。ゴールまで残り300メートルから追い出された時に、左ステッキを1発入れた時に内に少しササった感じはあったが、その後は流し気味でのフィニッシュ。力の違いをまざまざと見せつけた格好だった。
2着のマジェスティハーツも、これまた内にササりながらも凄い脚で伸びてきた。しかしその着差は2馬身半とかなりなもの。3着に2番人気サトノノブレスが入り、春に崩れたアクションスターがようやく復調気配を見せての4着であった…。
中山の産経オールカマーへ行っている関係で、神戸新聞杯の模様は場内放送で観る。パドックからジックリと観させて貰った。エピファネイアは腹帯の下から汗が落ちるのが見えるほど。自分で自分を追いつめていくタイプの馬なのだろう。他の馬と比べても、体全体の発汗状態は半端ではないぐらい。状態はほとんどマックスに近いのではなかろうかと思って観ていた。
こちらの毎日王冠の返し馬が、4角のポケットに全馬が納まり後10分というあたりで場内放送が聞こえた。ラストインパクトの馬場入場が遅れて発走時刻が遅れる…と。オーロラビジョンでは、そのラストインパクトがキャンターに移る時が映った。同時刻になるんではないか~とヤキモキしていたら、ファンファーレが鳴った。
ヒルノドンカルロが出て行った。やはり行くな~と見ていると、その内からウインアルザスが前へと行った。この2頭が後続を離して行く。思わず中山の場内でも少しざわめきがあった。離れた3番手にナリタパイレーツ。ヤマイチパートナーが4番手。サトノノブレスがいて、エピファネイアもそこから少し後ろの馬群の中でなく外目で進めている。《行きたがるそぶりも見せず、折り合っているな~》と思う。ややスタートで出が悪かったテイエムイナズマ(幸Jから四位Jに乗り替わり)が最後方だったが、そのひとつ前にマジェスティハーツがいるのは知っていた。
向こう正面を過ぎて1000メートル通過が《59.8》と出ると、中山のお客さん達から《速い!》の声があがる。《フーム、そうなのかも知れない…》と思いながら見つめる。
3角を過ぎて残り800のハロン棒を通過するあたりで、一気に先頭の2頭に後続が追いつく。エピファネイアも外目の5頭目と上がってきている。
そして最終カーブを廻ってくる。もうエピファネイアは先頭に立つ勢いである。その後ろにアクションスターが見える。サトノノブレスは馬群の真っただ中で内目で待っている。
内ラチが途切れたあたりで、ナリタパイレーツを内に従えたエピファネイアが完全に先頭となった。最後方の内ラチにいたマジェスティハーツが外へ出したのが見えた。手綱を絞りだす福永J、そうしながらでも後続を離しだすエピファネイア。そしてステッキが1発入った。もう後続とは2馬身近く離しだした。
内からサトノノブレスが2番手に出てきている。タマモナイスプレイとアクションスターが馬体を並べながら前を追う。その外をマジェスティハーツが伸びてくるのが見える。そしてみるみる前の馬との差を詰めていき、2番手に上がった時がゴールだった。エピファネイアは流し気味のゴールであった。
ゴール前の最後の2ハロンが10.8~12.6と、まるでエピファネイアの動きが手に取る様に判るラップである。
道中で馬込みに入れるでもなく、外々を廻って早めに出て行く内容のエピファネイア。中間にイロイロ工夫したと新聞で読んだ。その効果が絶大であろう。そして何よりも今まで課題だった折り合い面を、これだけ仕上げてきた今回で微塵にも出さなかった様に見えた。追い出してから内にササっていたのが少し問題かも知れないが、苦しくなってのものでないから、心配は要らないはず。まずは残された最後1冠へ、最高のスタートを切れたと思える。
それにしてもマジェスティハーツである。内にモタレているのをライブの時は知らなかったが、後刻に場内でのパトロール・ビデオで観て判った。追えていなくてあれだけ伸びて行く馬である。森君が一番合っている馬だとは思うが、菊花賞で乗せていただく事に決定した。
春に獲れなかった3歳クラシックのタイトル。それを秋に確実に自分のものに出来るのかエピファネイア。阻止するかマジェスティハーツ。競馬の楽しい秋が近づいてきた。
平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。
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