ノーステッキでタガノブルグが渋太く勝つ! …平林2歳観戦記

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13年9月21日(土)4回阪神6日目5R 2歳新馬(芝1200m)

タガノブルグ
(牡2、栗東・鮫島厩舎)
父:ヨハネスブルグ
母:スペシャルディナー
母父:スペシャルウィーク


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逃げたキタサンゲッコウが直線半ばで失速気味となる。その内からカワカミマゴコロ、外へ進路を取ったタガノブルグの2頭の追い合いとなった。ステッキで促すカワカミマゴコロに対して、タガノブルグの方は川田Jが手綱を絞りながらの対応。最後は頭差だが、完全に抜けきった。前半3Fが36.1という超スロー。その分、終い勝負となったものだが、最後11.3のラップの、2頭の物凄い接戦であった…。

8頭立てで牝馬が6頭。牡馬が2頭。まるで牝限定レースに近い雰囲気だ。そんな中でのパドックでの周回。
先頭をタガノブルグが歩く。それも後ろの牝馬達に感心がなく、パドックを取り巻くファンの方ばかりを眺めながら進む。もう1頭の牡馬、マイネルティアラはドッシリと構えている。牝馬で2番人気のアワーズヒロインは、外々を周回するのは悪くないが、時折チャカつく。そのアンバランスさが何とも言えない。

パドックでおっとりとしていたキタサンゲッコウが、二の脚で先手を取っていく。しかも2ハロンめが11.4と、これ以上ないユッタリとした入りで、マイペースの逃げを打てた。2番手にはアワーズヒロイン。3番手インにカワカミマゴコロ。その直ぐ後ろにタガノブルグが控えていた。
最初は少し離れていた最後方のゴライコウでも、ゆったりの流れだけに、3Fを過ぎて4コーナー手前では先頭から3馬身ぐらいの、ほとんど差がない団子状態。さらに馬群は凝縮して、最後のカーヴへと入っていく。

前のカワカミマゴコロの外へ出したタガノブルグ。力が漲っている感じで、いつゴーサインを出してくれるのかといった感じで、直線へと入ってきた。残り1ハロンまで何とか粘っていたキタサンゲッコウだったが、内からカワカミマゴコロに抜かれ、すぐさま今度は外からタガノブルグに抜かれてしまう。

先に出たカワカミマゴコロと、追うタガノブルグの一騎打ちとなった。
右ステッキで追うカワカミマゴコロ。大きなアクションで、手綱の操作だけで追うタガノブルグ。少しだけ外のタガノブルグが先んじてゴールに入ったのが見えた。逃げたキタサンゲッコウが3着。同じぐらいの間隔でアワーズヒロインが4着だった。
終わってみれば1.9倍の1番人気のタガノブルグの勝利。着差以上にこのメンバーでは強かったタガノブルグであった。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。