ホウライアキコ、レコードで3連勝!! …平林雅芳の目

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13年10月5日(土)4回京都1日目11R 第48回 デイリー杯2歳S(G2)(芝外1600m)

ホウライアキコ
(牝2、栗東・南井厩舎)
父:ヨハネスブルグ
母:ホウライサンデー
母父:サンデーサイレンス


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《恐れ入りました!…》そんな気持ちをレースを終えて感じたものだった。ホウライアキコ、父ヨハネスブルグが距離マイルでは長いのではないかと決めつけて観ていた。《追って伸びないだろう》と。それがどうだ!3番手から直線で早めの先頭。追ってきたアトムの追撃を封じて、レコードを更新する勝ち方。
先日はダート1800でも勝ち鞍を挙げた父の子供達。もちろんその頂点にとなる活躍ぶりのホウライアキコ。あの強い牝馬、ハープスターとの対決が早くも待ち遠しいものとなった…。


逃げてもいいぐらいのスタートをしていながら、内のアグネスドリームの行くにまかせて3番手の外目で進むホウライアキコ。アグネスドリームは前半3ハロンを33.9で行くが、馬場が絶好だけに、決して飛ばしている感じではない。ライザンがやや掛かったのか、外で順位を上げてホウライアキコの後ろまで来た。
3コーナーのカーヴへと入っていく時に、後ろの方でピークトラムが1頭だけ違う動きをする。《不利があったのか?》1番人気のアトムは前から7頭目、ライザンの内目で馬群の中で坂の下りから4コーナーを迎えた。3番手の外めのホウライアキコ。
馬群はさらに凝縮されて4コーナーへと入ってきた。直線に入ってきた時には、もうホウライアキコはアグネスドリームのすぐ隣りへいる。それも余裕の手応えだ。
再びラチが現れるとへばりつく様に寄っていくアグネスドリーム。外のホウライアキコとの間にスペースが出来た。そこをアトムが狙って入って前を追いかけるが、すでに先頭のホウライアキコ。その間は2馬身はあっただろうか。

残り1ハロンを過ぎるあたりから追い出した和田J。そのアクションは凄かった。小さく3度入れたら大きく1発入れる。その繰り返しを続けていくステッキの入れ方。ゴールまで止む事はなかった。
最後はクビ差まで迫ったアトムの伸び脚。最後の1ハロンが11.7である。そこを迫っていくアトムの切れも凄い。そこから3馬身離れてピークトラムが末脚を伸ばしていた。4着にアグネスドリーム。ライザンは伸びずにブービーでゴールを迎えた。

急いで場内のP・Vを観にいく。まずピークトラムの3角手前の不利。少し前の馬との間隔が狭くなった様だ。しかし痛いポイントではあったはず。位置取りとか全てが後手になった訳で、もっとやれていた。しかしホウライアキコも、二度のコーナーでやや外へもたれながらの廻り方。
最後の4コーナーは内のツァーリも影響している様だが、自身もあまり上手くは廻っていない。しかし早めに先頭に立っていてもユックリと追い出している。

デビュー戦から逃げているのに、追いこんでいるのかと思えた程の終いの切れを発揮するホウライアキコ。3戦して二度のレコード勝ち。それもマイルでも更新した。これで距離をとやかく言われる事はあるまい。後はもうあの牝馬、ハープスターとの対戦が待ち遠しくなる。
そしてアトムだ。返し馬でやや硬いと感じた。そう言えばデビュー戦もこんなだったな~と思い返した。でも切れはなかなかである。今日は負けた相手が悪かったとしか思えない。これもなかなかの逸材である様だ。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。