研究員がレポート!武豊騎手共同インタビュー

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22日、菊花賞でリーチザクラウンに騎乗予定の武豊騎手の共同インタビューが開かれました。


‐:坂路での最終追い切り、その感触と内容はいかがでしたか?

武:朝一番で馬場状態も良く、馬の動きも凄く良かったと思います。

‐:51.7で最後は12.0、このタイムに関してはいかがでしょうか?

武:調教は走る馬なので、ある程度良いタイムは出ます。今日は感触を確かめる感じでしたけど、凄く反応が良かったですし、僕が今まで乗った中では、今日が一番いい動きをしてくれたんじゃないかなと思います。

‐:前走のトライアル、神戸新聞杯を振り返っていただきたいのですが、レースの道中のリズム、折り合いはいかがでしたか?

武:外枠という事もあって、自分のペースで。スタンド前からのスタートで1コーナー、2コーナーとある程度馬の気持ちを優先させる形で乗りましたけど。ある程度手綱を引っ張らないで乗ったので、ある程度速いペースで行ったんですけど、何とかギリギリ折り合いは付いたかな、と。

‐:夏前と比べて成長が感じられたところなどありましたでしょうか?

武:春と比べて若干、落ち着きが出たかなとは思いますね。ただ、普通の馬に比べると燃えやすい気性なんでね。決して大人しいとか、折り合い面で心配が無いとは言わないですけど。

‐:本番では更に距離が延びて3000メートルになりますが、折り合いがギリギリとおっしゃいましたけど、その点に関して不安や期待はありますか?

武:距離が延びるという事は当然、折り合いが大きくなってきますから、そういう面ではやはり、決して向いている距離ではないですしね。一周半というレースも初めてですし。ただ、フィジカル面ではこなせない距離だとは思っていないので。ダービーでも負けはしましたけど、良いレースが出来ましたし。当然期待はしていますよ。

‐:武さんにとって、リーチザクラウンの理想のイメージはありますか?こういうレースをしてほしい、というような。

武:ああ、もう、そうですね、後方でゆっくり走ってくれれば一番いいですけどね(笑)。でも今回はそういうレースは出来ないと思うので、スタートをきってからになると思います。今までもある程度行きたがる気性なので、その辺を今までこちらも考えて乗ってきましたし、それで良い結果を出していますしね。こちらは期待するだけですからね。

‐:相手関係については。

武:やっぱり菊花賞ですから、良い馬がいっぱい出てきましたからね。僕の馬も春に期待をされていましたけど、皐月賞、ダービーと二つとも取れなかったわけですから。やはり最後の1冠という気持ちは強いです。他の馬よりも、自分の馬の競馬が出来るかどうかだけですから。皐月賞のような、ああいうレースはしたくないな、と思います。

‐:では、最後の一冠に向けて、応援してくださっているファンの皆さんに一言お願いします。

武:僕も初めてこの馬に乗った時から、能力、素質を凄く感じていた馬なので、本当に最後の1冠を取って欲しいですね。ここに向けて良い形で来たと思いますし、最終追い切りも上手く行ったと思います。あとはもうレースを待つだけですね。


リーチザクラウン
(牡3、栗東・橋口厩舎)
父:スペシャルウィーク
母:クラウンピース
母父:Seattle Slew
近親:チーフズクラウン
通算成績:8戦3勝
重賞勝利:09年きさらぎ賞(G3)