【新潟2歳S】ヒルノマレット充実12秒3「デキが良い証拠」

27日、新潟2歳S(G3)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。ヒルノマレット(牡2、栗東・北出厩舎)は助手が騎乗して、坂路で単走の追い切り。ラストは軽く仕掛けられると、4F54.7-39.6-25.5-12.3秒を記録。馬場開場直後とはいえ、終いはハイラップでまとめた。

「前走後にソエを気にしたけど、もう大丈夫。少しでも不安があれば登録もしないつもりだったからね。先週の動きも良かったし、今週も上がり重点でしっかりと追い切れた。これだけやれたのもデキが良い証拠と思ってよ」と北出調教師は好調をアピールした。

師が語るように、一週前は和田竜二騎手が手綱をとって坂路での併せ馬。ビッシリと追われて52秒6をマークすると、ラストまで前進気勢を失うことなく、ラスト1Fは12秒1で登坂。活気溢れる動きからもソエの影響を感じさせない気配を放った。

「前走は前半で少し行きたがるところがあったけど、今回は重賞だし、ある程度はペースも流れてくれそう。スムーズに折り合わせて力を出し切らせたいね」

師は理想の展開を思い描いたが、デビュー戦は五分のスタートから掛かり気味に2番手へ進出。そこから収まりをみせて、押し切ったものの、折り合い面には課題を残した。それでも、オルフェーヴルらの弟・アッシュゴールドを降したばかりか、勝ちっぷりは余裕十分。前走に続き、低評価を覆す走りを見せられるか。未知の魅力を漂わせている。