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レコードVのクラリティスカイに名手・横山典も太鼓判「強い内容」
2014/10/11(土)
●10月11日(土) 4回東京1日目11R 第1回いちょうS(重賞)(芝1600m)昨年の勝ち馬イスラボニータを筆頭に、活躍馬を輩出し続け、今年から重賞に格上げされたいちょうS。記念すべき初代王者に輝いたのは、名手・横山典弘の節目のVに華をも添えることになったクラリティスカイ(牡2、栗東・友道厩舎)だった。
通算3戦目の前走が初勝利と、出走メンバー中キャリア最多タイ。ここまでの戦歴は幾分遠回りをしてきたものだったが、いざ、実戦では好スタートからソツなく4番手の好位をキープするレースぶりをみせた。
「スタートがモッサリしそうな感じがしたので、その点に気を付けていました。返し馬のときに、父(クロフネ)に似て大トビで走っていましたし、小脚を使えないタイプだと思ったので、その点にも気を付けて乗ろうと思っていましたよ」
初コンビながらも即座にクセを見ぬいたあたりは、大騎手ならではの業と言わんばかりも、これまでに後方一辺倒のレースぶりから先行できた点は、馬自身の経験と成長があってこそだろう。ロスのないハンドリングでインに待機し、直線ではライバルたちが伸び倦ねる中、するすると抜け出し、一気のスパート。開幕週の馬場とはいえ、1.33.5の勝ち時計は2歳コースレコードのおまけ付きだった。
「考えていた通りの流れ、位置取りになりましたし、最後まで脚を使えるだろうと思って追い出しました。追い出したときの反応も良く、強い内容でしたね。東京は馬場が良いですし、レコードタイムが出ても不思議ないと思います。距離は延びても対応できると思いますよ」
鞍上はこう手応えを語るが、奇しくも半兄のクラリティシチーは昨年の本レースで不利もあって3着。その兄のウィークポイントを上回るかのような走りは、将来を嘱望せずにはいられないものだ。豊富なキャリアで世代を牽引する立場へと躍り出たクラリティスカイ。その将来は快晴の秋晴れの如く、澄み渡っている。
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