【エ女王杯】メイショウマンボ復権へ幸四郎「とにかく今回が大事」

12日、エリザベス女王杯(G1)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。メイショウマンボ(牝4、栗東・飯田祐厩舎)は助手を背に坂路で、トウケイウインとの併せ馬を敢行。2馬身ほど先行した僚馬にラスト1Fで並びかけると、鞍上の合図に応えて最後は素晴らしい伸びを披露。4F53.3-38.4-24.6-12.1秒をマークし、クビ差先着を果たしている。

ここ2週、追い切りに騎乗していた武幸四郎騎手は最終リハには跨がらず。「自分が2週間乗ったことで気持ちがだいぶ入ってきているとは聞きました」と飯田祐史調教師とのやりとりを語ってくれた。

昨年は秋華賞を制した勢いで古馬勢を一蹴。見事最優秀3歳牝馬に輝いたメイショウマンボだが、以降勝ち星を挙げられないまま丸一年が経過。「まさか1年間勝てないとは」と主戦は胸の内を明かす。それでも「オーナー、ファンに申し訳ないという気持ちは僕自身あります。馬にも申し訳ないし、あれくらいの馬なので、なんとか1年ぶりに勝たせてあげたいです」と復活へ闘志をみなぎらせた。

前走の京都大賞典は10着大敗も、昨年の勝利をはじめ、全6勝中4勝を挙げている得意の京都。復権に向けてこれ以上ない舞台で、女王がいよいよ正念場を迎える。

メイショウマンボ

メイショウマンボに騎乗予定の武幸四郎騎手の一問一答は以下の通り。

●パートナーを信じて「変わった競馬をするつもりはない」

-:メイショウマンボの武幸四郎ジョッキーにお話を伺います。今週は騎乗されていないですか?

武幸四郎騎手: 2週間前と、1週間前の先週の2回、追い切りに跨りました。前回、京都大賞典の前は一度も跨っておらず、前回があまりにも大敗したので、そういう理由もあったし、気持ちがちょっとのんびりしすぎているところがあったので、気合を乗せるために2週間乗りました。

-:その2週間、背中から伝わってくるものはいかがだったでしょう。

武:まあ、あれくらいの馬になると、もう調教は少々体調が悪くても動くレベルの馬なので、動きどうこうというより、気持ちの面ですね。前回でも、体調が悪いとは感じなかったし、ただ結果が出なかったので、気持ちの問題かなというのがあって、ちょっと気合を乗せる意味でやっています。2週間前より先週の方がだいぶ気合が入っていたので、乗った意味はあったかなと思います。

-:今日の坂路での追い切りは、12秒前半と最後素晴らしいスピードでした。飯田調教師とはその後、何かお話されましたか?

武:もう順調だということです。やっぱり、自分が2週間乗ったことで気持ちがだいぶ入ってきているとは聞きました。競馬に行くと少しイレ込む面がある馬なのですが、それくらいの方がいいのかなと思ってやっています。

-:勝ち星から1年ほど遠ざかっていますからね。

武:そうですね。ちょうど1年前、あまりにも楽にあっさり勝ったのですが、まさか1年間勝てないとは。G1クラスの馬なので相手も強いし、甘くないんですけど、不甲斐ないなと思いますし、オーナー、ファンに申し訳ないという気持ちは僕自身あります。馬にも申し訳ないし、あれくらいの馬なので、なんとか1年ぶりに勝たせてあげたいです。

-:この馬は叩いてその後、というパターンで毎回結果が出ています。その思いというのは当然あるでしょうね。

武:そうですね。とにかく、夏に休んでいる間から目標はエリザベス女王杯ということだったので、そういうこともあって、府中牝馬Sではなくて京都大賞典を使ってもらいました。それだけに、今回が大事ですよね。

-:当然、去年勝っているいいイメージというのは持っていると思います。

武:もう、あのレベルの馬なので、余計なことを考えないで力を普通に出してくれたらいいと思って、特別変わった競馬をするつもりもないですし、信じて乗ろうかなと思っています。

-:オークスもそうでしたし、秋華賞も、エリザベス女王杯も他を圧倒する、まさに荒ぶるというようなレースを見せてくれましたからね。それを期待しています。

武:そうですね。本当に、前回大敗して、それはそれで残念ですけど、とにかく今回が大事だと思っていますし、そう思ってこの中間もやってきたので、なんとか結果が出ると信じてレースに行きたいと思います。

メイショウマンボ