【エ女王杯】フーラブライド「年明けからここが目標」

12日、エリザベス女王杯(G1)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。フーラブライド(牝5、栗東・木原厩舎)はCWコースで助手が騎乗しての単走追い。酒井学騎手が跨がった1週前追い切りも軽快なフットワークが目に付いたが、今週もラストまで脚色が衰えず、6F79.5-64.2-50.5-37.6-12.2秒でフィニッシュ。まさに円熟の時を迎えている。

休み明けの京都大賞典(7着)をひと叩きしての秋2走目。木原一良調教師は「助手には“乗った感じで”と指示。最後にビシッと気合をつけていたね。このひと追いで体も締まってくるんじゃないかな。右側だけチークピーシズをつけてスムーズに加速できるようになってるし、馬体、動きとも思った通りに良くなってきた」と思い描いたシナリオ通りの調整に手応え十分の様子。

昨秋は2400mで500万→1000万を連勝。その勢いのまま愛知杯を勝って、一気に重賞ウイナーの仲間入り。年明けの日経新春杯では牡馬相手に3着の健闘を見せ、スタミナには絶対の自信を持つ。今年は前走の京都大賞典、G1挑戦となった春のヴィクトリアマイル(13着)と2度大きな着順があるが、過去の戦績からも叩き良化タイプで、マイルが距離不足だったのは明らか。それでともに0秒8差なら決して悲観するものではない。

「年明けからここが目標だったし、相手は強いけど、いいとこを期待したいね」と色気たっぷりに話す指揮官。舞台も整い、大仕事をやってのけそうな雰囲気が存分に漂っている。