【エ女王杯】角居陣営3頭 枠順の思惑は外れるも前向き

11月16日(日)に行われるエリザベス女王杯(G1)の枠順が確定。近年掲示板を賑わせ続けている角居厩舎からは3頭が出走する。

昨年は大外の8枠18番から2着に入ったラキシス(牝4、栗東・角居厩舎)は最内枠の1枠1番。「極端な枠が当たりましたね」と辻野調教助手は苦笑い。「でも、スタートセンスのいい馬ですし、ロスなく回ってこられるとプラスに考えたい。外回りコースで直線は馬群もバラけてくれそうですし、最後でしっかりと脚を使ってくれれば」と、最も距離損のない枠からのスタートを前向きに捉えていた。

その2つ隣の2枠3番に入ったのは、府中牝馬S4着から挑むキャトルフィーユ(牝5、栗東・角居厩舎)。こちらは「あまり枠にこだわりはありませんでした。前走でもスタートは速すぎるぐらいに出てましたしね。ロスなく回ってこれるでしょう。体の動きも大きくなってきたし、上積みも見込めますから」と前走以上のデキで臨む大一番に気合十分。

そして、前走の府中牝馬Sを快勝。昨年9着の雪辱を期すディアデラマドレ(牝4、栗東・角居厩舎)は7枠15番からのスタート。「後入れの偶数番号の方が良かったけど……」とつぶやいて一呼吸。「でも、最近は我慢ができるようになってるし、落ち着きが出ている。大丈夫だと思いますよ。週末の天気も良さそうだし、去年とは違うと思います」と最後は晴れやかに締めくくった。

角居厩舎のエリザベス女王杯は2011年に3頭、昨年は実に4頭を送り込んでともに最高2着と悔し涙を飲んでいる。その挑戦のスタートとなったのが、ディアデラマドレの母であるディアデラノビア(2006年3着)だった。名牝の宝庫・角居厩舎にまたひとつ新たなタイトルが加わるか注目となる。

【ザ・インタビュー】一年の時を経て 昨年2着のリベンジを期すラキシス
:辻野泰之調教助手への独占インタビューはコチラ。

【ザ・インタビュー】完成期を迎えたキャトルフィーユ 最後のG1挑戦
:松田全史調教助手への独占インタビューはコチラ。

【ザ・インタビュー】人馬の思い 結実の女王杯とするディアデラマドレ
:酒井貴之調教助手への独占インタビューはコチラ。

【エ女王杯】管理馬3頭出し 角居勝彦調教師一問一答
:管理する角居勝彦調教師のコメントを掲載。

【エ女王杯】ディアデラマドレ 藤岡康太騎手一問一答
:最終追い切り後、藤岡康太騎手のコメントを掲載。