【アーリントンC】初戦圧勝のマテンロウハピネス「千六こなせる」

25日、アーリントンC(G3)の最終追い切りが栗東トレセンにて行われた。デビュー戦7馬身差圧勝の勢いを駆って挑むマテンロウハピネス(牡3、栗東・昆厩舎)は松田大作騎手を背にCWコースで6F82.6-66.7-52.6-39.1-12.3秒をマーク。古馬1000万クラスのヒルノドンカルロを4馬身ほど追いかけて、徐々にピッチを上げると、直線では余裕残しの手応えで同入フィニッシュを果たした。

キャリアは1月25日の中京で勝った新馬戦のみだが、その勝ちっぷりはまさに圧巻。スピードの違いでハナに立つと、余裕たっぷりの手応えで直線へ。松田騎手が気合を付けると更に後続との差が広がり、ゴールでは7馬身差の衝撃V。レース後には「素晴らしい素質の馬」と鞍上も大興奮だった。

この中間は松田騎手が付きっ切りで攻めに跨がり、先週、今週とパワフルなフットワークを披露。「全体時計も速いし、いい追い切りでしたね。デビュー前よりも馬が良くなってると感じました」と状態面は申し分なし。あとはデビュー戦から1F延びる距離面だが、「新馬戦であれだけのパフォーマンスをしてくれた馬ですからね。千六もこなせると思うし、強い相手にどれだけのレースをしてくれるか楽しみですね」と大きな期待が不安を完全にかき消している。

端正なマスクで女性ファンが多い松田騎手も、もう19年目のベテラン。近年は北海道シリーズでの活躍が光っているが、まだ重賞タイトルを手にしていない。先の共同通信杯では同じくキャリアが新馬勝ちのみだったリアルスティールが2連勝でクラシックへ名乗りを上げた。追い風に乗って人馬ともに重賞初Vとなるか注目したい。