【チューリップ賞】ドンキ楽々12秒1「大人になってきた」

4日、チューリップ賞(G3)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。レッツゴードンキ(牝3、栗東・梅田智厩舎)は坂路で助手が騎乗しての追い切りで、4F55.4-39.1-25.1-12.1秒をマーク。終い重点ながらも余裕残しの手応えで上々の伸びをみせた。

「先週にコースでしっかりやってるし、けさは坂路でサッと。乗った助手は『追えば11秒台は出てた』と言ってたよ(笑)」とは梅田智之調教師。談話のとおり、1週前はCWコースで93.6-77.0-61.9-48.8-36.7-12.6秒の猛時計をマークしており、既に態勢は整っていた模様だが、師の想像以上の動きだったのだろうか、最終リハの気配に思わず笑みがこぼれた。

昨年暮れの阪神ジュベナイルF後は放牧を挟んで、この中間は2月上旬から時計を出し始め、ピッチをあげてきた。「帰厩当初は体がさみしくみえたけど、ここにきてカイバも良くなって、いい体つきになってきている」とトレーナーはここまでの経緯を語るが、「休養前より精神面はいくらか大人になってきたかな。落ち着きがあるよね」とメンタルの成長も言及。心身ともに昨年以上の完成度といえそうだ。

新馬勝ち以降、重賞で惜敗続きだけにそろそろタイトルが欲しいところだが、「本番は次だけど、G1・2着馬として恥ずかしくない競馬はしてくれると思いますよ」と指揮官はあくまで「前哨戦」の構え。実績からも軽視できない存在だが、自然体な陣営のムードからは余裕すら漂わせている。