【オークス】クイーンズリング 吉村圭司調教師一問一答

5月24日(日)に行われるオークス(G1)の共同記者会見が、栗東トレセンにて行われた。
クイーンズリング(牝3、栗東・吉村厩舎)を管理する吉村圭司調教師の一問一答は以下の通り。

●4着も能力の高さは示した桜花賞

-:まず、前走の桜花賞から振り返ってお伺いしていきたいのですが、桜花賞は4着でした。内容的には今、どう思っていらっしゃいますか?

吉村圭司調教師:流れ的にもスローでしたし、道悪も堪えたみたいで。そういう事を考えても掲示板に載ってくれたので、馬が力を示してくれたかなと思ってます。

-:厳しい条件の中、終いは食い下がる渋太い良い末脚で、伸びてきました。

吉:そうですね。ゴール前の伸びは際立っていたと思います。

-:そのあとは一旦短期放牧ですか?

吉:1週間ほどでしたが、放牧挟める間隔だったので、グリーンウッドの方へ放牧に出しました。

-:どんな様子で帰ってきたのでしょうか?

吉:牧場に放牧出してすぐ、競馬後もトレセンから出すまでも、すぐにカイバを食べてくれたのですが、馬体も膨らんでくれまして、ほんと短期間ではありますが、良い休みになったんじゃないかなと思ってます。

-:1週前ですが、デムーロジョッキーが跨って調教を行いました。

吉:ええ、予定通り1週前に今回東京で輸送もあるので、シッカリ重点おきたいという考えもあったので、ジョッキーに乗ってもらっていました。

クイーンズリング

-:1週前はどんな感じだったのでしょうか?

吉:この馬は折り合いもつきやすし、6ハロンから長めにちょっとシッカリやってもらおうと思って、ゴール前も強めくらいで、という指示を出しておいたのですが、内容もよかったと思ってます。

-:デムーロ騎手も「なかなか賢い馬だな」という風に感想を話してくれました。

吉:本当にムダな事をしないですし、競馬へ行ったら、3歳の牝馬ですから、ちょっとテンションがあがるところも見かけるところはあります。それでも、全く問題ない程度だと思っていますので。

●順調な調整「僕の考え通りきてます」

-:そして、今日の最終の追い切りですが、6時に坂路で行われました。今日の調教の狙い、テーマはどうだったでしょうか?

吉:もう、1週前にシッカリある程度は出来ていると思っていますので、今週は輸送も考慮しながら。それでもね。上がり重点にちょっと反応を馬の走る気っていいますか、気配を感じ取ってもらう内容を重視して調教していました。

-:その反応について先生はどんなご判断を今日下されますか?

吉:馬も凄くもうひとつサインを送ればすぐギアも上がりそうな手応えだった、と言ってましたので、良い追い切りだったと思ってます。

-:仕上がりに関しては前走の桜花賞と比べて今回のオークス前いかがでしょうか?

吉:前走も間隔が中3週でしたが、それほど調教も苦労するタイプではないので。変わりなく思ったようにやれてますし、良い感じで来てると思います。

-:まずは先生の思惑通り、青写真通りとみて宜しいでしょうか?

吉:そうですね。ほんとそのとおり、予定通り、僕の考え通りきてます。

-:今度は条件が東京の芝2400m。大きく変わってきます。左回りは今回が初めてなんですね。

吉:そうですね。府中へ行くのも初めてですし。関東圏は中山がありますが、全く別物だと思いますし、この距離だと力通りになると思ってます。

-:左回りについてはどんな手応えを掴んでらっしゃいますか?

吉:やっぱり初めてですし、やってみないと分からない部分もありますが、そんなモタれる所も無いですし、こなしてくれるとは思ってます。

-:距離の2400m。父マンハッタンカフェという風に聞きますと、これは良いのかな?と思ったりもします。どうでしょうか?

吉:そうですよね。あとは馬の状態と、道中のこの馬のリズムを守りながら折り合いもついていけば、終い脚を使ってくれるんじゃないかなと思います。

-:改めてオークスでの課題、ポイントがあれば、いくつかお願いします。

吉:スタートが極端に遅くはないのですが、あんまり上手な方ではないと思っています。この距離ですし、ある程度、中団ぐらいでは進んでいってほしいとは思ってます。

-:クラシック制覇の大きなチャンスかと思います。先生、最後に意気込みの程をお願いします。

吉:桜花賞もイイ状態で送り出したのですが、結果は4着だったので、なんとかオークスでは挽回したいと思ってます。応援の程お願いします。

-:素晴らしい競馬を期待しています。

吉:はい、頑張ります。ありがとうございました。