【小倉2歳S】キャリアを生かして差し切り狙うコウエイテンマ

2日、小倉2歳S(G3)の追い切りが栗東トレセンで行われた。フェニックス賞を5馬身差で快勝したコウエイテンマ(牡2、栗東・川村厩舎)は、坂路で同じくこのレースに出走予定のクリノシャンボールを0秒4追走。鞍上の和田竜二騎手が軽くゴーサインを出すとすぐさま反応し4F55.0-40.4-26.5-12.8秒で1馬身先着を果たした。

現役時代はダートで活躍したカジノドライヴが父。母の父もダートの活躍馬を多く輩出しているミルジョージ。血統の字面からはダート向きのイメージが強いが、デビューからの3戦はいずれも芝で、初戦が2馬身半差、前走のフェニックス賞は5馬身差を付けての快勝。どちらも上がりはメンバー最速で、イメージ以上の芝適性と決め手を秘めている。

この最終追い切りでも素軽い走りで楽々先着。和田騎手は「今週は馬なりで併せ馬の調整。予定通りだし、いい感触でしたね。デビュー当初と違って、今は気持ちをコントロールできるようになってきました。前走は少頭数での競馬だったし、頭数が増えた中でしっかりとついて回れるかどうかだね。ただ、終いは確実に脚を使ってくれるはずですよ」と末脚には自信を持つ。

今回は中京2歳Sで敗北を喫したシュウジとの再戦。距離に関しては全く同じ課程で、向こうが3戦目での1200m。こちらは1戦多くキャリアを積み、前走で同じコース、距離を経験しているアドバンテージがある。キャリアを生かして今度は先にゴールしたい。