【南部杯】ベストウォーリアが人気に応え連覇達成!

10月12日(祝・月)、盛岡競馬場で行われた交流重賞・第28回マイルチャンピオンシップ南部杯(Jpn1)(定量 1着賞金4500万円 ダート1600m)は、福永祐一騎手の1番人気・ベストウォーリア(牡5、栗東・石坂厩舎)が連覇達成。勝ちタイムは1:36:8(稍重)。

2着は2馬身差で4番人気・タガノトネール(セ5、栗東・鮫島厩舎)、3着はハナ差で2番人気・ワンダーアキュート(牡9、栗東・佐藤正厩舎)が続いて入線している。

すんなりゲートインも完了し、注目のスタート。ハッピースプリントが若干躓いた以外は揃って飛び出し、押してハナを主張したのはタガノトネール、ポアゾンブラックとエーシンビートロン。その直後にベストウォーリアがつけ、外にダブルスター。間を空けてワンダーアキュート、アドマイヤロイヤル、地方の注目馬ハッピースプリントはその後ろから。
最終コーナー手前で、4頭が横並びの状態から先に抜けだしたのはタガノトネール。ポアゾンブラックが外に膨れ、その煽りをベストウォーリアが受けるも、直線に向くと騎手の合図に素早く反応し、先頭のタガノトネールを捕らえて、昨年に続く連覇を決めた。2着には、粘りある走りを魅せたタガノトネールが入り、2列目で競馬を進めたワンダーアキュートが末脚を伸ばし3着を確保した。

勝ったベストウォーリアは連覇達成。前走、中京で行われたプロキオンSも連覇しており、左回りのコーナー2つのコースで9勝中7勝を挙げている。今後に控えるレースはJBCクラシック、チャンピオンズCなど、右回りのコーナー4つのコースでの争い。課題克服となるか。

馬主は馬場幸夫氏、生産者はアメリカのBuck Pond Farm Inc。馬名の意味由来は「最高の戦士」。

【福永祐一騎手のコメント】
「引っ張りきりという手応えではなかったですが、力がある馬なので自信を持っていきました。外からのプレッシャーがきつかったですけど、『まだ早いのにな』と思いながら乗っていて、『外の馬が下がっていくだろうな』と思っていましたし、1番人気でそういう競馬を強いられるのは仕方ないですからね。楽な展開ではなかったですけど、しっかりと勝ち切ってくれたあたりがこの馬の能力の高さだと思いますし、太目感はなかったですけど、前走のような伸びは見られなかったので、1度叩かれて良くなる馬ですから次走は楽しみです。

(次走JBCスプリントに挑戦するとなると?)スタートもいい馬ですし、1200mのペースだと少し置かれてしまうかもしれないですけど、最後切れる脚も使える馬ですから、1200mでもむしろ面白いかなと思います。戸崎ジョッキーが乗っていた時には後ろからいい脚を使って勝ったりしていましたから、ここ2~3戦は先行していますけれど、1200mなら違う形でも結果を出してくれるのではないかと思います。

今日は負けられない一戦でしたし、とにかく勝てて良かったです。素直で毎回毎回持てる力を出し切ってくれる馬なので、これからもきっと活躍してくれると思います。皆さん応援よろしくお願いします」

【石坂正調教師のコメント】
「前走のプロキオンSが59キロで凄く強い勝ち方をしてくれたので『まだ成長途上なんだな』と思って今日のレースに臨みました。今年の方がメンバーは強いなと思っていましたし、そこで勝てたのは今後に向けて大きなものになったと思います。周りの馬にマークされて厳しい展開だったとは思いますが、よく凌ぎきって勝ってくれました。

次走はJBCスプリントの予定です。去年はJBCクラシックを使いまして、中央でも1800を使ってちょっと長いなと思っているので、今のところスプリントの方がいいのでは思っています。1400を中心に走ってきた馬で、1200は全然(流れが)違うので、馬が戸惑うかもしれないですが、適性は1800や2000よりもむしろ1200の方がいいと思って……。そこはやってみないと分からないと思います。元々この馬はスプリンターだと思うのですが、古馬になってその本質が出て来て、今日の競馬でも厳しかったと思うのですが、よく凌いでくれましたらね。

今年も勝たせていただいてありがとうございます。来年ももう一度勝たせていただけたらと思います(笑)。頑張ります」

マイルChS南部杯の結果・払戻金はコチラ⇒

ベストウォーリア
(牡5、栗東・石坂厩舎)
父:Majestic Warrior
母:Flirtatious Miss
母父:Mr. Greeley
通算成績:20戦9勝
重賞勝利:
14~15年MCS南部杯(G1)
14~15年プロキオンS(G3)
13年ユニコーンS(G3)

ベストウォーリア

ベストウォーリア

ベストウォーリア

ベストウォーリア

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