【エ女王杯】悲願のG1へルージュ圭太「楽しみな気持ちで一杯」

11日、日曜京都11レース・エリザベス女王杯(G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。

前走、オークス2着のルージュバック(牝3、美浦・大竹厩舎)は、助手を背に南ウッドチップコースで追われ、4F52.5-37.4-12.8秒をマークした。

【大竹正博調教師のコメント】
「先週にある程度全体時計を出していたので、今日は半マイルくらいの短い距離でどんな反応を見せるか確かめました。道中は淡々と進めて終いだけしっかりやりました。正直に言うと、春よりは若干反応が鈍いかという感じはしますけど、良化途上のなかでの鈍さですからね。先週水曜の1週前追い切りでもモタモタしていましたが、そこでいくらかやったことで良化してきましたし、今日の1本でモタモタが解消されてくるのではないかと思っています。間に合ったな、と思います。

初めて入厩してきて以来、元気な馬という印象がありますし、元気のバロメーターである尻ッパネを今もしているので、誰が見ても活気のある状態だと思います。この中間でやれることはやってきましたが、5ヶ月半振りで初めての古馬との対戦と条件としては厳しいですし、強気にはなれませんけど、この馬が本来持っている力を出せばヘンな競馬にはならないと思っています。特にどの競馬場が良いとか悪いといった印象はありませんが、京都で重賞を勝っていますし、その点はいくらか強気になってもいいかと思っています。牧場から美浦まで輸送してくるときにノーザンファームのスタッフが付き添ったりと細心の注意を払っていますし、不安要素を取り除いてレースに臨もうと思います。輸送もあるので、前走と同じくらいでの出走になるかと思います。ジョッキーとは先週一緒に追い切りを見たり、ゲートの中での様子を見て確認してもらいましたが、良い印象を持ってくれたようです。

休み明けで重い馬場になると余計に条件が厳しいかと思うので、何とか良馬場でやりたいですね。レースで良いパフォーマンスを見せた頃の雰囲気に近いかと思います。いつもファンの皆さんをドキドキさせる流れになりますが、今回は良い流れできていますしレースまでトラブルなく進めていけると思っています。あきらめずに応援していただければ幸いです」

【戸崎圭太騎手のコメント】
「この馬にはデビューのときからずっと乗せてもらっていますが、まだG1タイトルを取れていないことがすごく悔やまれます。桜花賞も1倍台の人気なのに不甲斐ない騎乗をしてしまいましたし、オークスでは巻き返したいと思っていたのに負けてしまって、馬にも申し訳ない気持ちでした。これだけの馬で1つもG1タイトルを取れていないことには、ファンもスッキリしないでしょうし申し訳ないと思います。

先生とは先週話をさせてもらって、馬は順調だと聞いています。先生はレース勘だけ心配していましたが、僕は大丈夫だと思いますし気にしていません。どんな競馬でも出来る強味がありますし、対応してくれると思っています。馬に任せて、この馬のリズムで走れればいいと思っています。天気に関してはどうにもなりませんが、今は馬がしっかりしてきていますし対応できるのではないかと思います。初めての古馬との対戦でやってみないと分からないところはありますが、素質は十分なので楽しみな気持ちで一杯です」

ルージュバック

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