3歳500万下など/平林雅芳の3歳戦(1/6)

トピックス

火曜京都1R
3歳未勝利
ダ1200m
勝ちタイム1.13.8

勝ち馬:
エーシンスポール(牝3、栗東・大久保龍厩舎)

今年の関西の初陣を飾ったのは、1番人気のエーシンスポール。
ダッシュよく飛ばして先手を取っての逃げ切り。
縁起のいい初勝利を飾ったものだった・・。

結局は、馬体を並ばせていたのはゲートの中だけ。
終始、一度も並ばせることもなく完勝。
やや風があって走りにくいコンディションなのだろうが、前半3ハロンを36.8と理想的な流れに持っていき、上がり3ハロンも37.0でまとめたもの。
2番手追走のクイーンフラワーが、3番手追走のアスタータイクーンに差されただけの、ほぼ行った行ったのレースとなった。
2番人気のネイルダウンが直線でよく差を詰めてはきたが、前が残る流れでは辛かった・・。


火曜京都2R
3歳未勝利
ダ1800m
勝ちタイム1.54.0

勝ち馬:
フラガラッハ(牡3、栗東・松永幹厩舎)

ここも1番人気のフラガラッハが、3コーナーから2番手に上がって、前を行くオースミマリオンを射程圏に入れてのレース内容。
直線でやや交わすのに手間取ったが、半馬身差のゴール。
武豊Jも、今年の初陣をやはり白星でスタートした。

前半はあまり行けてなかったフラガラッハだが、向こう正面に入ってから動いた。
2コーナー過ぎで先に動いたのがオースミマリオン。
流れが遅いと思って、外へ出して上がって行った。
ちょうど同じような動きとなったフラガラッハ。
3コーナーを廻る時には先頭がオースミマリオンで、フラガラッハはその2番手に納まっていた。
1000メートル通過が1.03.0の流れだけに、当然の動きとなった様子。
オースミマリオンを使っての2番手と理想な形となって、直線へ向かった。
そして2頭の追い合いとなったが、なかなかオースミマリオンも渋太い。
直線最後の1ハロンも12.9と、スピードが衰えてない。
着差は半馬身、3着は2馬身後ろでツルマルヤマトが追い上げてきていた。

フラガラッハの馬名の意味は『魔剣』らしい。
デビュー戦は、芝でなかなかいい脚を見せていた。
今日はダート戦でどちらでも融通が利きそうだ。
けっこういい感じの馬である・・。


火曜京都3R
3歳500万下
ダ1400m
勝ちタイム1.25.5

勝ち馬:
マカニビスティー(牡3、栗東・矢作厩舎)

未勝利を勝った時の、上がってくる脚の嫌らしいこと。
そんな印象を残していたマカニビスティー。やはりあの思いは当たった。
昇級しても、4コーナーで加速していく脚は凄かった。
一瞬のうちに差を広げて、最後の1ハロンは11.9をマーク。
またまた矢作厩舎にダートで走る馬が出た感じだ・・。

今日はジワッとした行きっぷりとなったナムラアトラクト。
逃げたイッツアチャンスの2番手、3番手の内にラガーリンリン。
前半3ハロンが35.9だから、このクラス、京都コースだけにこれ以上ない流れで推移していた。
4コーナー手前あたりで前のイッツアチャンスを捕らえにかかったナムラアトラクト。
しかし、その時には外にマカニビスティーがいい感じで上がってきていた。
直線では、もう先にマカニビスティーがシュンといった感じで伸びて行き、内にいたラガーリンリンが外へ出して前を追っていく感じとなった。

マカニビスティーは、ゲートをあまり上手く出られていなかった様子。
一番後ろから大外へ出して、芝からダートへと入っていった。
3コーナーでは中団の外め、4コーナーではもう先行集団の外へ横並びの動き。
ダートで上がり3ハロンを35.9でまとめてしまうのだから、末恐ろしい馬だ。
これもゼンノロブロイ産駒。いやはや、たいしたものです・・。


火曜京都5R
3歳未勝利
芝1800m
勝ちタイム1.50.2

勝ち馬:
ネオヴァンドーム(牡3、栗東・藤原英厩舎)

デビュー戦から2着3回と惜しい負けを続けてきたネオヴァンドームだが、今日は圧勝だった。
2着に1馬身半の決定的な差をつけての勝利は、むしろ遅かったぐらい。
これで先へと進めるし、楽しみな馬の出現だ。

本年度最初の芝でのレース。
昨夜はかなり雨も降っただろうが、見た目は悪くない。
道中は好位の4、5番手のやや内めで脚を貯めていたネオヴァンドームだが、直線はやはり伸びが違っていた。
横並びとなった直線1ハロン手前あたりから、馬場の真ん中をまっすぐに伸び出す。
最初は内から出てきたシンコウプリンスの方へ寄って行き、最後は外から伸びてきていたカネトシパサージュの方へと馬体を併せにいったかの様な動き。
最後の2ハロンは11.5~11.4のトップスピードであった。

もう1頭の人気馬サクラルーセントも、道中は内めで追走し、3コーナーあたりからやや外めに出して進出の動き。
ところが4コーナーで一瞬に前の馬に置かれてしまった。
あそこがどうした事か。
けっこうなメンバーが揃っていた未勝利戦だったが、ネオヴァンドームの完勝劇であった・・。


火曜京都6R
3歳新馬
芝2000m
勝ちタイム2.03.7

勝ち馬:
アナバティック(牡3、栗東・友道厩舎)

終わってみれば1番人気馬の勝利。
混戦新馬戦と思っていたが、目の肥えた競馬ファンの御眼が鋭いとしかいいようがない決着。
レースは行った行ったの単純レースだった・・。

逃げたのがルナーコロナで、2番手にアナバティック。
その態勢がずーっと続いた。
むしろ3番手につけていたトーセンアドミラルあたりの方が、3コーナーでは鞍上の手が忙しくなるほど。
やはりそこからスピードアップだった様子で、4ハロンとも11秒台のラップが続いていた。
結局、アナバティックとルナーコロナの着差は半馬身。
前半1000メートル通過が1.04.5と超遅く、上がり1000メートルが59.2と、前後半の差が5秒以上もあるまったくの末脚勝負となった。
最後の4ハロンが、11.8から11.8~11.3~11.4では、後ろの馬はそれ以上の脚を使わなくては前に出れない。

3着ラフォルジュルネが一番いい脚を使って追い込んできたが、時すでに遅しであった。

しかし勝ったアナバティックの走りはやや斜めに馬体を構えて走る感じで、脚も逆手前?と、素人の私には判らないけど変な動きだった。
後刻に四位Jに聞いてみたら、まだまだ口向きと幼いからそんな感じでの動きとなっているそうだ。
幼くても搭載エンジンはいいって事か・・。