【さきたま杯】1400mはベスト!更なるタイトル奪取に燃えるレモンポップ

4つ目のG1タイトル獲りに挑むレモンポップ

4つ目のG1タイトル獲りに挑むレモンポップ


さきたま杯
レモンポップ
田中博康調教師

——前走のサウジカップは12着でした。レースを振り返ってください。

田中博調教師(以下、田):ドバイに遠征したときは、ローテーションもキツくて体調を整えるだけという感じでしたが、前走はしっかり間隔を取って良い状態で臨むことができました。

ただチャンピオンズカップを勝っているとはいえ、1800はこの子にとっては長かったですね。もちろんその点もレース前に分析してはいましたが、ペース的にもごまかしのきくレースにはなりませんでしたし、条件として厳しかったかと思います。

——今回さきたま杯を選択した意図は。

田:元々この子がベストパフォーマンスを出せるのはこのくらいの距離だと思っていますし、この子の将来のためにも1400以下のスプリントG1を勝たせてあげたいとずっと思っていました。東京ダート1400でG1があればそれを使いたいですけど、なかなか日本では条件がピッタリ合うG1がないので、小回りですが1400のビッグタイトルということでここを選びました。

——この中間の過ごし方を教えてください。

田:帰国後は放牧に出しました。この子のいつも通りのパターンでレースの約1ヶ月半くらいに帰厩して、徐々にペースを上げてきています。今回はしっかり休養したので帰厩して最初の頃は心身共に緩さがありましたが、レース2週前くらいからその辺りも整ってきました。

——レースの1週前にあたる6/13(木)に行われた追い切りの狙いと動きの評価をお願いします。

田:坂井騎手に乗ってもらって感触を確かめてもらいました。迫力のある良い動きをしていましたし、坂井騎手も「良い動きをしていますし、変わらずにきていることが良いですね」と話していました。

——浦和初参戦です。浦和ダート1400という舞台適性への見通しは。

田:正直、適性があるとは思っていません。そこはこの子の高い能力に期待して上手くカバーしてもらいたい、という気持ちです。ここ数戦はマイルや1800など距離延長に対応できるように調整メニューを変えていたところがありましたが、今回は全くカテゴリーが違うスプリント戦になりますし、これまで経験したことがないくらい小回りの浦和に対応できるようにまた調整方法を工夫しています。

小回り経験豊富なメンバー相手に浦和で戦うことはハンデかとも思いますが、馬の能力と厩舎の努力で補えればと考えています。

——さきたま杯は今年からJpn1へ昇格します。レースに向けて意気込みをお願いします。

田:先ほども話したように、この子の将来のためにも1400以下のスプリントG1タイトルを取らせてあげたい、とずっと前から思っていました。何とかここでそのタイトルを取りたいです。