【阪神JF】デンコウアンジュはポリでラスト11秒5大きく先着

9日、阪神JF(G1)の最終追い切りが栗東トレセンで行われた。アルテミスSを制したデンコウアンジュ(牝2、栗東・荒川厩舎)は、助手を背にポリトラックで終い強めに追われ併せ馬を行った。2歳未勝利のメイショウルルドを1.0秒追走する形から、内を鋭く駆け抜け0.4秒先着を果たす内容。タイムは4F66.2-50.7-36.9-11.5秒をマークした。

調教を終え、佐藤調教助手は「先週にCウッドでしっかり負荷をかけてあるし、今朝はポリトラックであまりやりすぎないように行いました。軽く仕掛けただけでスッと反応がかえってきたし、抜け出してフラフラする面もマシでしたよ。気性的に幼い面はあるけど、能力は秘めていると感じていました。ええ、前走はフロックではないと思いますから」と力強いコメント。

新馬戦こそ仕上がりの早い他馬に先着を許したが、2戦目では上がり最速を繰り出し勝ち上がりを決めた。3戦目で挑んだアルテミスSでは終始後方からの競馬で、2戦目同様最速となる上がり33.3秒の末脚が炸裂し、12番人気の評価を覆す走りで重賞制覇を決めた。父はダービー馬メイショウサムソンで、産駒初の重賞制覇となった。この勢いに乗り、父と同じG1馬の栄光を手にとする事が出来るか注目となる1頭だ。

デンコウアンジュ