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交流G1・3勝のワンダーアキュートが引退 種牡馬入り
2016/1/7(木)
2012年のJBCクラシックなどG1を3勝したワンダーアキュートが引退、種牡馬入りすることとなった。09年の1月にデビュー、見事新馬勝ちをおさめると6月には和田竜二騎手が手綱をとった1000万下条件の競走で優勝。ジャパンダートダービー、レパードSではともに5着と敗れたが、再び和田騎手が騎乗して2連勝でシリウスSを制し重賞初制覇。その後武蔵野Sも制してジャパンカップダートに挑戦するがここでは6着と敗れてしまう。11年は東海Sを制するなど重賞5連対の成績を残すが、G1ではジャパンカップダートがトランセンドの2着。東京大賞典では当時の絶対王者スマートファルコンとのデッドヒートの末、3.5センチ差でまたも2着と手が届かず。
明けて6歳となった12年のJBCクラシックでG1初制覇。後続に5馬身差をつける圧勝でここから勢いに乗りたいところだったが、この後5戦連続で挑んだG1では全て馬券に絡みながら勝利をあげることが出来ずにいた。
7歳シーズン途中からは武豊騎手とのコンビを結成。秋初戦の日本テレビ盃を制するもののその後のG1では3連続で2着とはがゆい結果が続く。14年帝王賞でコパノリッキーらを下し久々のG1制覇を果たすも、秋のJBCクラシック3着の後は苦戦が続き、年齢面による衰えから実力にかげりが出ているのではとされていた。
しかし、明けて9歳となった15年かしわ記念で、ワンダーアキュートは復活した。新興勢力のベストウォーリアやハッピースプリントなどの若いG1馬を抑えての勝利は、この日1年3ヶ月ぶりのコンビ結成となった和田騎手とのものであった。秋のG1戦線もかつての主戦と共に挑み、12月の東京大賞典の3着でも好走。これがラストランとなった。
今後は北海道新ひだか町のアロースタッドで種牡馬となる予定。9歳まで走りぬいたそのタフネスさを産駒たちに伝えていくことになる。
馬主は山本信行氏、生産者は三石のフクダファーム。馬名の意味由来は「冠名+鋭い」。JRA通算獲得賞金は4億7369万6000円(付加賞含む)、JRA以外の通算獲得賞金は4億0261万円。
ワンダーアキュート
父:カリズマティック
母:ワンダーヘリテージ
母父:Pleasant Tap
通算成績:48戦13勝
(地方通算:20戦4勝)
重賞勝利:
15年かしわ記念(Jpn1)
14年帝王賞(Jpn1)
12年JBCクラシック(Jpn1)
13年日本テレビ盃(Jpn2)
11年東海S(G2)
09年武蔵野S(G3)
09年シリウスS(G3)
▲史上初の9歳馬による平地G1制覇を成し遂げた昨年のかしわ記念
▲2014年の帝王賞は武豊騎手とのコンビでV!
▲G1初勝利となった2012年のJBCクラシック
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