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【フェブラリーS】双璧の石坂厩舎2騎「ゴール前に2頭ともいてほしい」
2016/2/17(水)
17日、フェブラリーS(G1)の最終追い切りが栗東トレセンで行われた。根岸S1着からの参戦となるモーニン(牡4、栗東・石坂厩舎)は助手を背に坂路を4F52.2-37.5-24.3-11.8秒で駆け上がった。
昨年デビューから4連勝を決めて重賞へと挑戦。その武蔵野Sでは3着と敗れたものの、前走の根岸Sでは見事に押し切りを見せた。底を見せていないその能力を、初コンビの鞍上がどう引き出すか注目の一戦だ。
また、僚馬で昨年11月のJBCスプリント以来となるベストウォーリア(牡6、栗東・石坂厩舎)も坂路での追い切り。助手を背に1000万下のゼンノブレーメンを0.5秒追走し、4F52.5-38.9-25.2-12.2秒で登坂。いつもの調教パートナーに0.2秒先着を果たした。
昨年は南部杯連覇を果たし、1200mのJBCスプリントに挑戦。今回は昨年3着に入った同舞台、そして乗り慣れた鞍上との再タッグでの1戦ということもあり休み明けでも軽視できない1頭だ。
追い切り後、両馬を管理する石坂正調教師の一問一答は以下の通り。
●師も舌を巻く 「思った以上に強い馬」モーニン
-:フェブラリーSにモーニンとベストウォーリアの有力馬2頭を出走させる石坂正調教師です。まずはモーニンについてうかがいます。見事な初重賞制覇となりました根岸Sについて振り返っていただけますか?
石坂正調教師:あそこで勝たなければ今週のフェブラリーSに繋がりませんでしたので、思い通りに勝ってくれて本当に良かったです。
-:改めてレースぶりはどうだったでしょうか?
石:前を見ながら、しかも後ろから見られながら勝ったのだから強かったと思います。
-:3歳の5月にデビューしてアッという間の4連勝。5連勝での重賞制覇はなりませんでしたが、それでも内容的には全くヒケは取っていませんでしたよね。
石:そうですね。一戦一戦クラスが上がったのに4連勝。前走は重賞を勝ってくれましたしね。本当に思った通りというか、思った以上に強い馬ですね。
-:今おっしゃった「思った以上」というのは、どのあたりに挙げられますか?
石:4連勝というのは出来ないことですからね。そういうことです。
-:常に人気を背負いながらクリアしてきたここまでのモーニンということになりますね。
石:そうですね。
●前走のプラス体重は成長分
-:改めて前走の根岸Sなのですが、その前の武蔵野Sと比べると馬体重も10キロ増えていましたが?
石:武蔵野Sの時はちょっと減っていたと思うのですよね。プラス10キロはほぼ成長と思っています。
-:大一番を迎える今回に向けて、体の造りはどのような感じでしょう?
石:細くなったところはありませんし、逞しさも保っています。いい状態で競馬が出来ると思います。
-:特に東京のマイルは3勝していますけれども、条件的にはいかがでしょう。
石:今度はマイルといっても一番強いマイルですからね。やってみなくては分からないと思います。
-:初のG1挑戦となります。もちろん一番強いメンバー達が集まってくるわけですが?
石:そうですね。本当に一線級とやるのは初めてですしね、どんなものかと、そう思っています。
-:その中で、今朝の調教は坂路52秒台で、上がりも11.8秒でした。
石:終いを伸ばすという感じの攻め馬で、全体が52秒でちょっと遅いのですが、50秒で11秒で上がられたら、ちょっとやり過ぎかなと。道中を見ていたら凄い時計だなと思っていたものですから。終いだけ11.8秒で非常にいい動きだったと思います。
-:そうすると最後の調整としては、満足のいくものだったということになりますね。
石:脚力はありますし、時計も出ますし、いい調整が出来たと思います。
-:このあたりの調整は前走、それまでの調整具合と比べていかがでしょうか?
石:中2週ということもあって、単走でやりましたが、これで十分かと思います。
-:改めまして大変楽しみなモーニン。今回初のG1挑戦に向けての意気込みをお願いします。
石:今回もクラスを上がってということになりますので、挑戦者として思い切った競馬をしたいと思います。
●3度目の正直を狙うベストウォーリア
-:続きまして、こちらも双璧といっていいかと思います。ベストウォーリアについてうかがいます。ベストウォーリアもモーニンと期待度としては同じくらいではないかと思いますが?
石:実績十分ですしね、キャリアもありますし期待しています。
-:前走のJBCスプリント3着についてはいかがでしょうか?
石:久々の千二でG1ということだったのですが、よく走ってくれたと思います。
-:実績という面では、南部杯連覇を含めて重賞をすでに5勝しています。
石:本当に堅実に走ってくれますね。
-:フェブラリーSに関しては今回が3度目になるのですが、13着、去年が3着、そして今年ということになります。
石:前2走は不満の残る競馬、結果だったと思います。2走とももっと上位に来られる力はあったのではないかと思っていたので、3回目で何とか頑張ってほしいです。
-:今朝の調教が、坂路で52.5秒、終いが12.2秒です。
石:ずっと併せ馬をしていると思いますが、しっかり先着して、週毎に動きが良くなってこの馬も仕上がっていると思います。
-:こちらの方も予定通りに来ていると見ていいでしょうか?
石:はい。何の狂いもなくここまで来ました。
-:戸崎騎手がモーニンにも騎乗しまして「本当にどちらも乗りたい」というコメントを残していましたが。
石:本当に嬉しいことですね。ありがとうございます。
-:改めまして、今年のフェブラリーSに向けて、どちらも期待度がかなり高いと思いますが?
石:そうですね。ゴール前に2頭ともいてほしいですね。
-:その中でもここはベストウォーリアへの期待、抱負をお願いします。
石:2回フェブラリーSを走っても、燃え尽きたところはありませんし、力が衰えているところは全然ないと思っていますので、いい競馬を期待しています。
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