【フェブラリーS】今年も偉業に挑む武豊「コパノリッキーらしいレースを」

17日、フェブラリーS(G1)の最終追い切りが栗東トレセンで行われた。追い切り後、コパノリッキー(牡6、栗東・村山厩舎)に騎乗する武豊騎手の一問一答は以下の通り。

●リズムよく走り本来の力を

-:JRA史上初、同一G1・3連覇がかかるコパノリッキーに騎乗する、武豊騎手にお話をうかがいます。今年もG1競走が始まりますね。

武:そうですね。楽しみですね。

-:人馬ともにディフェンディングチャンピオンとして迎える、今年最初のG1競走。お気持ちはいかがでしょう。

武:1年前を思い出しますね。

-:その1年前は、東海Sを勝って臨んだフェブラリーSでした。今年は東京大賞典4着からのレースになりますが、武さんとしては正直、どう思われていますか。

武:そうですね、少し昨年とは違う形で迎えるレースですね。確かにここ2走ではコパノリッキーらしいが走りができなかったので、今度こそ走らせてあげたいなという気持ちは強いですね。

-:例えば前走の東京大賞典で言いますと、なにか今回に向けての修正点などはありますか。

コパノリッキー

追い切りには小崎綾也騎手が騎乗した


武:ここ2走とも、なんというか、道中馬が良いリズムで走れなかったかなというのはあるので、今回はその辺を特に注意して乗りたいなと思います。

-:ただ、フェブラリーSになると、この馬は変わってくるのではないでしょうか。

武:そうですね。東京のマイルは実際にこのレースを連覇している通り、彼に向いている舞台だと思います。

-:いま、前走、前々走の話がありましたが、そうすると昨年のフェブラリーSは非常に良いリズムで走れたということですね。

武:昨年は本当に良いレースができましたね。

-:昨年、史上初でのフェブラリーS連覇でしたが、その前の年は、武さんが騎乗されていたわけではありませんが、しんがり人気で勝って、昨年は1番人気で勝って、面白い馬ですね。

武:今年は何番人気なんでしょうね(笑)。

-:上位人気であることは間違いないでしょう。

武:実力のある馬ですから、ここ2走はちょっと残念な結果に終わっていますが、本来の力を出せれば強い馬ですからね。

●JRA史上初の大偉業へ

-:もし勝ちますと、JRA史上初の同一G1・3連覇となるわけですが、4歳、5歳で連覇し、今回は6歳で迎えるG1ということになります。

武:今までどの馬もできなかったことにトライできるわけですから、騎手としてもそれだけの馬に乗せてもらえてすごく責任も感じます。それだけ今まで達成できなかったわけですから、勝ちたい気持ちは強いですね。

-:毎年メンバーも変わり、新しい勢力も出てくるわけなのですが、その都度、過去2回は退けてきました。今回も改めてお気持ちを聞かせてください。

武:何度も一緒に走ってきている馬もいますし、また新しい馬もいますが、他の馬の事はあまり考えてもしょうがないですから、コパノリッキーらしいレースをしたいなという気持ちが強いですね。

-:過去にカネヒキリやヴァーミリアンなどの名馬に騎乗されてきたわけですけれども、このコパノリッキーというのは、いままでの名馬とまたタイプが違うのでしょうか。

武:ダートの強い馬と言う共通点もありますしね、力強さというのは、乗っていていつも「さすがだなあ」と思いますから、レースが楽しみですね。

-:それとどうしても、オーナーがコパさんですので、縁起担ぎといいますか、そういったことも話題になるのですけれども、今回にあたっては、もう既に何か指示はあるのでしょうか。

武:特にはないですけど、ラッキーカラーがラベンダーだとはきいているので、僕は普段からラベンダーのサポーターをしているので、それで挑もうかなと思います。

-:改めて、JRA史上初という新たなタイトルに向けましても、今回の意気込みをお聞かせください。

武:今年最初のG1レースですし、コパノリッキーにとっては3連覇という大偉業がかかっていますので、達成できるように頑張りたいです。