【フィリーズR】1週前 反撃キャンディ「ここを狙って仕上げてきた」

2日、フィリーズR(G2)の1週前追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、阪神JF9着のキャンディバローズ(牝3、栗東・矢作厩舎)は、助手を背に坂路で3歳新馬のビアンカリボンを0.3秒追走してスタート。馬なりの手応えのまま、4F54.9-40.5-26.4-13.1秒のタイムで同入フィニッシュ。ソフトな仕上げで今年初戦を迎える。

矢作芳人調教師は「前走はG1でギリギリの仕上げ。減っていた馬体は回復している。ま、一番の敗因は距離だろうけど。それもあって1400mのここを狙って仕上げてきたんだ。攻め時計は地味でも動きは悪くなかったからね」と巻き返しに気合十分。師の言葉からは、マイルの桜花賞本番より、こちらに重きを置いているようにうかがえる。


阪神JF12着のメイショウスイヅキ(牝3、栗東・本田厩舎)は、CWコースで単走追い。前半ゆったりとしたペースから鞍上がスイッチを入れると、伸び伸びとしたフォームでゴールへ一直線。タイムは6F85.0-67.6-51.9-37.7-11.5秒をマークした。

手綱をとった池添謙一騎手は「5Fからいっぱいに追って欲しいといわれていました。以前と比べてもコントロールが利くようになってきたし、素晴らしい動きでした。いい休養ができたんじゃないでしょうか。1400mなるのもいいと思いますよ」と前走に続いての騎乗となるパートナーの成長に確かな手応えを掴んだ様子。もみじSで見せた瞬発力が蘇れば怖い存在だ。


阪神JF15着のウインミレーユ(牝3、栗東・梅田智厩舎)は、和田竜二騎手が騎乗して坂路へ。回転の利いたフットワークでリズム良く駆け上がると4F52.2-38.3-24.5-12.2秒の自己ベストを計時。うまくリフレッシュが図れたようだ。

田中調教助手も「馬体の変化はさほどないけど、馬はいい感じに仕上がってきています。今週はジョッキーを乗せて坂路で52秒2。自己ベストで動けましたからね。ファンタジーSの調教の落馬があったりで誤算があった前走と違って、順調に調整できていますよ」と状態の良さをアピール。前走が実力ではないことを証明したい一戦となる。