未完の大器が悲願の重賞初制覇!アラジン川田「1600の方がスムーズに走れる」

●5月14日(土) 2回東京7日目11R 第61回京王杯SC(G2)(芝1400m)

13年8月のデビューから19戦。11度目の重賞挑戦で未完の大器サトノアラジン(牡5、栗東・池江寿厩舎)が嬉しい重賞タイトルを手に入れた。

スタート後、サクラゴスペル、オメガヴェンデッタ、エイシンスパルタンが先行争いを繰り広げ、その後ろでは集団がゴチャつく場面もあるなど、激しい先行争いを尻目に、サトノアラジンは後方5番手をロスなく追走。直線でスムーズに外へ持ち出すと、あとは一直線の伸び。内で懸命に粘る先行馬を楽に捕らえ、レースレコードタイの好タイムで突き抜けた。

これまでの惜敗がまるでウソのような鮮やかな勝ちっぷり。その豪脚を引き出したのは、初コンビとなった川田将雅騎手で「強い競馬をしてくれました。4コーナーを回ってくるときの手応えも良かったですし、動かしながら良い雰囲気で上がっていけました」と満面の笑み。「途中からフワフワ遊び出すところがあったので、用心しながら乗りました。初めての1400でもこれだけ走ってくれましたし、1600の方がスムーズに走れると思います」と、すっかり手の内に入れたようだ。

重賞で1番人気に支持されること4回。昨秋のマイルCSでは0.2秒差の4着とポテンシャルの高さは誰もが認めていた馬だったが、重賞には縁がなく、ようやく手に入れたタイトル。これで6月5日に行われる安田記念(G1)の優先出走権を獲得し、世界王者モーリスに挑むこととなる。川田騎手も「次は大きい舞台で素晴らしい馬たちにチャレンジ出来ますし、自信を持っていけます。このまま無事にいってもらいたいです」と大きな期待を寄せた。

今回叩き出した上がり3Fのタイムは32.4秒。世界のマイル王に対して、その豪脚がどこまで通用するのか。覚醒した大器の走りが大いに注目となる。

京王杯SC

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