【小倉記念】1週前 ダコールますます充実 得意の小倉で2つ目の重賞Vを狙う

27日、小倉記念(G3)の1週前追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、七夕賞2着のダコール(牡8、栗東・中竹厩舎)は、助手が跨がって坂路での単走追い。終い強めに追われて4F54.6-39.9-26.0-12.9秒をマークした。

8歳の夏を迎えたが、そのパワフルな動きは今がピークかと思わせるほど。中竹和也調教師も「今週は強めにビシッと。いい動きでしたね。前走は小牧が完璧に乗ってくれた。この馬をホントに理解して乗ってくれてる。ただ、また1頭強いのがいたね(苦笑い)。ま、良馬場なら力を出せるし、小倉コースとも相性はいい。小倉なら少々の雨でもこなしてくれるしね。この馬にとって、夏の野芝がいいというのもあるね。8歳になったけどへこたれることもないし、今度もいい調子で臨めそうです」と力強くコメント。再び元気な走りを見せてくれるはずだ。


前走、メイS5着のテイエムイナズマ(牡6、栗東・福島信厩舎)は、助手を背に坂路で一杯に追われて4F51.3-36.8-24.1-12.2秒をマーク。この中間も、いつものようにプールを併用して熱心な調整。2週連続の好タイムで気合乗りもグッと良くなってきた。

花田調教助手は「先週は51秒7でも『手先が重いかな』って感じだったけど、あれでグッと良くなりました。今週も目一杯にやったけど、最後までスピード感を保って上がってこれましたからね。もう来週はサッと軽めで十分ですよ。2走前は出遅れてリズムが悪くなったし、前走はスタートが決まったら今度は押し出される感じになっちゃって。うまく噛み合えば重賞でも楽しみがあると思います」と、デイリー杯2歳S以来となる重賞獲りに確かな手応えを掴んでいる。


前走、マレーシアC1着のアングライフェン(牡4、栗東・安田隆厩舎)は、前走からまだ日が浅いこともあり、助手が手綱をとって坂路4F58.5-43.5-29.2-15.1秒の軽めの調整。

「2走前は輸送で20キロ近く馬体を減らしてしまって伸びを欠いたんだと思う。前走も10キロぐらい減ったけど、あれがギリギリかな。よく頑張ってくれました。輸送に弱いところがあるので、早めに小倉入りして調整します。当日までにどのぐらいまで回復できるかがポイントですね。470キロ台でレースに臨みたい。小倉は2勝しているし、小回りの速い流れは合うはずですから」と安田隆行調教師。当日の馬体重は要チェックだ。