13年セントウルSなどを制した個性派ハクサンムーンが引退

ハクサンムーン

13年セントウルS、13年アイビスSDなどを制したハクサンムーン(牡7、栗東・西園厩舎)が現役を引退することがわかった。

同馬は栗東・西園正都調教師の管理のもと、2歳12月にの阪神競馬でデビュー。見事な逃げ切り勝ちを収め、中1週で朝日杯FSにも挑戦した(16着)。3歳夏には準オープンの身で挑んだアイビスSDで4着と健闘。自己条件の道頓堀Sを快勝し、同年10月の京阪杯では10番人気で逃げ切り、重賞初制覇を遂げる。

4歳春の高松宮記念でも10番人気の低評価ながら3着と好走し、夏にはアイビスSDを勝利。続くセントウルSではスプリント王ロードカナロアを相手に逃げ切り勝ちを収め、サマースプリントシリーズ王者に輝く。スプリンターズSでは再びロードカナロアとの対決が注目され、持ち前の快速を生かして逃げを打ったもののゴール前で交わされて2着と惜敗。その後は勝利こそ挙げられなかったものの、15年の高松宮記念でも2着に入るなど長きに渡って短距離界の逃げ馬として活躍。今年3月の高松宮記念(11着)が最後のレースとなった。

同馬は本馬場入場の際にロデオさながらの旋回癖をすることで知られており、入場の際には観客から歓声や拍手が起こるなど、ファンの多い馬であった。今後は新ひだか町のレックススタッドで種牡馬入りする予定になっている。

馬主は河崎五市氏、生産者は日高町の白井牧場。馬名の意味由来は「石川県の山名+父名の一部」。JRA通算獲得賞金は3億6380万円(付加賞金含む)。

ハクサンムーン
(牡7、栗東・西園厩舎)
父:アドマイヤムーン
母:チリエージェ
母父:サクラバクシンオー
通算成績:29戦7勝
重賞勝利:
13年セントウルS(G2)
13年アイビスSD(G3)
12年京阪杯(G3)