ヤングマンパワーがG1ホース2頭を完封!好相性の圭太「強気に乗りました」

富士S

●10月22日(土) 4回東京6日目11R 第19回富士S(G3)(芝1600m)

頭数こそ11頭と寂しくなったが、G1ホース2頭を含め重賞ウイナーが8頭という豪華メンバー。マイルCSに向けても重賞な一戦となった富士Sを制したのは3番人気のヤングマンパワー(牡4、美浦・手塚厩舎)。2連勝で勢いに乗る4歳馬がG1ホース2頭を抑え、堂々とマイル王へ名乗りを上げた。

スタート後、行きたがる格好でハナに立とうかという勢いだったが、鞍上が懸命になだめて3番手へ。テイエムイナズマがゆったりとしたペースを作り、マイネルアウラートが2番手。ダノンプラチナ、イスラボニータも好位に付け、1番人気のロードクエストは最後方に構える。前半の3Fが36.3秒のスローペース。そうなると前に付けた馬が有利で、直線は好位に付けたヤングマンパワーがポッカリと開いた内を抜け出して先頭。更に内を突いたイスラボニータ、外からダノンプラチナも伸びてくるが、ヤングマンパワーの脚色も衰えず、まさに充実一途の3連勝だ。

鞍上の戸崎圭太騎手は「強かったですね。道中からずいぶんと手応えが良かったですし、どんな競馬でも出来るので強気に乗りました。今は馬が力を付けていますし、どんな競馬でも出来るところが強味です。良いときに乗せてもらっていますし、馬が充実してきているのでこれからも楽しみです」と満面の笑顔。これが今年の150勝目となった。

デビュー3戦目でアーリントンCを勝ち、関屋記念、京成杯AHと古馬相手に連続3着。トップマイラーへの成長が期待されながら、その後はなかなか勝鞍に恵まれず、久々の勝利がコンビ誕生となった多摩川S。そこからトントン拍子の3連勝でG1ホース2頭を破ったこのレースは大きな価値がある。復活を遂げた素質馬がG1でどんなパフォーマンスを見せるか非常に楽しみだ。

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