【日経新春杯】ミッキーロケット坂路52秒台 和田竜「先週より良化している」

11日、日経新春杯(G2)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

菊花賞5着以来の実戦となるミッキーロケット(牡4、栗東・音無厩舎)は和田竜二騎手を背に坂路に登場。4F52.3-37.3-24.1-12.3秒を馬なりでマークし、単走ながら終いまでしっかりとした脚取りで駆け上がった。

騎乗した和田騎手は「先週は少し重たい感じもありましたし、内へもたれるところもありました。今日はリングハミに換えてもらった効果で良い感じに走れるようになっていたし、先週より今週のほうが良くなっているのを感じました。神戸新聞杯の時は状態が最高に良かったし、力はある馬。ゲートも含め、上手に走ってくれたら春が楽しみになりますね」とコメント。

菊花賞のステップレースである神戸新聞杯ではサトノダイヤモンドにクビ差迫る激走を見せ、春クラシックの惨敗から一気に評価を押し上げた。決して適距離とはいえない菊花賞でも5着に踏ん張っており、その実力は確かなものがある。年明け初戦を勝利して、幸先の良いスタートを切ることができるか。

こちらも菊花賞からの休み明けとなるレッドエルディスト(牡4、栗東・笹田厩舎)は四位洋文騎手を背にCWコースに登場。6Fから古馬1600万のシホウと併せ、85.5-69.3-54.3-40.2-12.3秒をマーク。パートナーを0.4秒追走し、余力十分にゴールで同入した。

この馬を管理する笹田和秀調教師は「先週は少し重たい感じがしましたが、週末にも追い切ったことで良くなってきました。今朝の動きも反応が良くなっていましたね。このひと追いで態勢は整ってきたと思います。この馬は2000m以上が合っているし、この馬らしい末脚を引き出してもらいたい」とコメント。

昨秋は神戸新聞杯で3着に入り、菊花賞でも穴人気に評価された。課題だった馬体の緩さも徐々に良化しつつあり、ポテンシャルは重賞ウイナーにも見劣りしない。持ち前の末脚を発揮することが出来れば当然、首位争いだ。