【皐月賞】牡馬クラシックの第一関門 注目ポイントはココ!

皐月賞 無傷の3戦3勝。69年ぶりの快挙を狙うファンディーナ

4月16日(日)に中山競馬場で行われる第77回 皐月賞(G1)(3歳牡牝 国際 指定 定量 芝2000m)の特別登録馬19頭が発表された。今年の牡馬クラシック戦線は抜き出た存在がおらず、これをチャンスと見てか重賞勝ち馬が11頭、OPクラス以上勝ちなら15頭というメンバー構成。臨戦過程も様々で、馬券的には絶好の腕の見せ所と言えそうだ。

今年は、デビューから無傷の3連勝でフラワーCを制した牝馬・ファンディーナ(牝3、栗東・高野厩舎)が参戦することになり、一躍注目を集めることになるだろう。牝馬の皐月賞挑戦は2014年のバウンスシャッセ(11着)以来で、勝てば1947年のトキツカゼ、1948年ヒデヒカリ以来69年ぶり3頭目の快挙となる。

弥生賞を制したのはディープインパクト産駒のカデナ(牡3、栗東・中竹厩舎)。久々を感じさせないキレ味ある走りで重賞連勝、5戦して連対率は100%と安定感は抜群だ。本番と同じ舞台で結果を残している強味を武器に、一気にタイトル奪取といきたい。2着のマイスタイル(牡3、栗東・昆厩舎)はスローペースの逃げに持ち込んで勝ち馬と半馬身差に粘った。自在性ある脚質を横山典騎手がどのように乗りこなすのかも見ものだ。3着ダンビュライト(牡3、栗東・音無厩舎)は異なる距離、コースの重賞で3度馬券になっているように堅実に、相手なりに力を発揮してきた。武豊騎手との新コンビは頼もしく、再度の台頭があっても。

スプリングSではウインブライト(牡3、美浦・畠山吉厩舎)が中山巧者ぶりを見せつける完勝をおさめた。全姉ウインファビラスの主戦も務めている松岡騎手がデビュー当時から素質を評価していた1頭で、見事にトライアルを制して主役の一角として臨む。2着アウトライアーズ(牡3、美浦・小島茂厩舎)は5戦全て3着以内、百日草特別ではカデナとハナ差の争いを演じている。こちらも中山巧者であり、絶好調の鞍上・田辺騎手とのコンビで一発を狙っている。3着プラチナヴォイス(牡3、栗東・鮫島厩舎)は未勝利→萩Sと圧巻の連勝を決めたように素質を秘めているが、気性の難しさがネックになっている。G1のタフな展開、相手関係でいい方向に燃えることができれば大駆けがあってもいい。

若葉Sを勝ったアダムバローズ(牡3、栗東・角田厩舎)は、これでメンバー中最多の4勝を挙げている。展開のカギを握る可能性もある脚質で、G1の舞台でも自分の競馬に徹して重賞組に立ち向かう。

毎年のようにクラシック戦線を賑わしている共同通信杯、きさらぎ賞を勝った2頭は余裕あるローテーションで臨む。共同通信杯を抜群の手応えで抜け出し、2着に2馬身半差をつけたスワーヴリチャード(牡3、栗東・庄野厩舎)は、14年の当歳セレクトセールで1億6740万円で取引された期待馬で、新馬戦から常にスケールの大きさを感じさせる走りを続けている。きさらぎ賞ではサトノアーサーを押さえて勝利したアメリカズカップ(牡3、栗東・音無厩舎)。音無調教師松若騎手の師弟コンビで4戦3勝。まだ荒削りながらも折り合いの心配はなく、タフな中山の馬場で持ち味を発揮できそうなタイプだ。

2歳時に活躍していた実力馬達も見逃せない。3連勝でホープフルSを制したレイデオロ(牡3、美浦・藤沢和厩舎)は、3戦とも圧巻の勝ちっぷりで、能力は間違いなく世代屈指。カギは4ヶ月ぶりのぶっつけ本番になる点で、直前の調整内容には引き続き注目したい。3連勝で朝日杯FSを制したサトノアレス(牡3、美浦・藤沢和厩舎)は、スプリングSでは1番人気に支持されながらも4着に敗れてしまったが、これはあくまでも前哨戦という見方もできる。一度叩かれて、大舞台で2歳王者の意地を見せることはできるか。

他にも、アーリントンCで楽々と3馬身ちぎったペルシアンナイト(牡3、栗東・池江寿厩舎)、積極策で毎日杯を制したアルアイン(牡3、栗東・池江寿厩舎)の参戦が決定。京成杯を差し切ったコマノインパルス(牡3、美浦・菊川厩舎)、すみれSで2着に4馬身差の圧勝を決めたクリンチャー(牡3、栗東・宮本厩舎)、地方・川崎所属時代に札幌2歳Sを逃げ切ったトラスト(牡3、栗東・中村厩舎)、デビュー2連勝を決めたキングズラッシュ(牡3、美浦・久保田厩舎)と、結果を残してきた馬が概ね順調に出走するため、抽選をするまでもなく出走馬が出揃った。あとはトラブルなくレース当日を迎えてもらいたい。登録馬は以下のとおり。

  • 【優先出走馬】
  • カデナ 57 福永
  • マイスタイル 57 横山典
  • ダンビュライト 57 武豊
  • ウインブライト 57 松岡
  • アウトライアーズ 57 田辺

  • プラチナヴォイス 57 和田竜
  • アダムバローズ 57 池添

  • 【収得賞金順】
  • サトノアレス 57 戸崎
  • レイデオロ 57 C.ルメール
  • アメリカズカップ 57 松若
  • スワーヴリチャード 57 四位
  • アルアイン 57 松山

  • ペルシアンナイト 57 M.デムーロ
  • ファンディーナ 55 岩田
  • コマノインパルス 57 江田照
  • トラスト 57 柴田大
  • クリンチャー 57 藤岡佑

  • キングズラッシュ 57 柴田善

  • 【以下、除外対象馬】
  • スズカメジャー 57 ○○

※こちらに掲載されている情報、結果は主催者発表のものと必ずご確認・ご照合ください。

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