【ヴィクトリアM】ジュールポレール、ソルヴェイグ、クリノラホールの直前情報

ソルヴェイグ

ソルヴェイグは久々にコンビを組む川田騎手を背に最終調整

10日、ヴィクトリアM(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

500万下、1000万下、1600万下を3連勝、そして前走の阪神牝馬Sで重賞初挑戦ながら3着と急激に力を付けてきた上がり馬・ジュールポレール(牝4、栗東・西園厩舎)は、助手を背に販路で4F53.1-38.4-25.0-12.3秒をマーク。

西園正都調教師は「先週しっかりやってるんで、けさは上がり重点で。動きは良かったし、前走よりさらに上向いてきた感じがしますね」と、大舞台に向けて好感触を掴んでいる。続けて「前走は苦手な重馬場で見せ場をつくってくれて力があることは証明できました。馬も充実してきたし、今度は乾いた良馬場で走らせてやりたい」と、週末の天候を気にしている。

昨年のスプリンターズSで3着の実績があるソルヴェイグ(牝4、栗東・鮫島厩舎)が桜花賞以来2度目となるマイル戦に矛先を向けてきた。勝利を挙げたフィリーズレビュー以来のコンビを組む川田将雅騎手が1週前に引き続き手綱をとって、坂路で4F54.0-39.0-25.4-12.6秒をマークした。

この中間について野田調教助手は「追い切りは順調にこなせましたね。体もふっくら見せていい雰囲気に仕上がっていますよ」と納得の様子。「去年の秋(スプリンターズS)では中山輸送で体を減らしてしまいました。できれば470キロ台で出走させたいですね」と馬体重のキープにも気を遣う。

キャリアの中で唯一のマイル戦が17着に敗れている桜花賞だが、「桜花賞は前が詰まっての内容。ジョッキーも中間から乗ってくれているし、うまく折り合って運べれば対応できると思っています」と距離への不安は見られない。

500万下、1000万下、1600万下と連勝した後の重賞では苦戦が続いているが、果敢にG1挑戦を決めたクリノラホール(牝4、栗東・谷厩舎)は、助手を背に坂路で4F55.5-40.6-25.7-12.9秒をマーク。

木村調教助手は「いつものようにハロー前の頭数が少ない時間帯に追い切りました。馬場を考えれば悪くありませんよね。前走は休み明け。一度使った効果は見込んでいいと思います。相手は強いけど、今のデキでどこまで頑張ってくれますか」と、状態面の上積みを見込みを強調。強敵を相手に1つでも上の着順を目指す。