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【アイビスSD】極限の末脚引き出した西田「切れ味を出すことだけ心掛けた」
2017/7/30(日)
近年は夏の新潟開幕週に組まれ、文字通り究極のスピード勝負となるアイビスサマーダッシュ。今年、その勝ち馬に名前を刻んだのは“元祖千直マイスター”西田雄一郎騎手騎乗の8番人気ラインミーティア(牡7、美浦・水野厩舎)。先に抜け出して勝利の態勢に入った1番人気のフィドゥーシア(牝5、栗東・松元茂厩舎)を渾身の末脚で鮮やかに捕らえてみせた。
スタートは五分だったが、道中は行きたい馬を前へ行かせて、ジックリと後方のマイポジションへ。残り400mを迎え西田騎手の左ステッキが入るとグンと加速。フィドゥーシアと5馬身ほどあった差がみるみる詰まってクビ差抜け出したところがゴール。7歳夏、13年3月のファルコンS(11着)以来となる重賞挑戦で、アッと驚く大金星だ。
「春に乗せていただいてこの馬の切れは分かっていましたし、今日は存分に切れ味を出すことだけ心掛けていました。格上挑戦なので胸を借りることを前提で乗れましたし、前が止まらなかったら仕方ないと良い意味で勝ちに行かない競馬をしたことが良かったと思います。前を捕らえるのは正直ムリかと思いましたが、向こうの脚色が鈍ってきてこちらは止まらないので、何とかなるかと思いました。よく届いてくれましたね」と満面の笑みでレースを振り返る西田騎手。このレースは2010年にケイティラブで勝っていて2度目の勝利となった。
4走前から西田騎手が手綱をとり、いずれも直線競馬を使っているが、今回を含め3戦が上がり最速で、そのタイムはいずれも31.6秒(歴代最速タイムは31.5秒)。極限ともいえる末脚を3度も引き出している。「今は直線競馬のスペリャリストですが、1200など違う条件でも良さが出せるようになれば今後更に良いと思います」と話すとおり、今後はコーナーのあるコースでその爆発力を発揮出来るかがポイントだが、この末脚を見ても衰えは皆無。名馬・オグリキャップの血を引く7歳馬からまだまだ目が離せない。
プレゼンターはメイプル超合金の2人が務めた
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