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【京成杯】更にひと回り成長デルタバローズ シャープに伸ばして予定通り
2018/1/11(木)

京成杯に向けて追い切りを行うジョリルミエール
11日、京成杯(G3)の追い切りが美浦トレセンで行われた。
●前走、2歳未勝利(12/2・中山・芝2000)を勝利したジョリルミエール(牝3、美浦・青木厩舎)は、木幡初也騎手を背に坂路コースで追われ、4F53.1-38.0-25.0-12.6秒をマークした。
「前走は正直あれほどのパフォーマンスを見せてくれるとは思っていませんでしたし、レース後は反動が見られるかとも思いましたが、むしろパンとして馬が良くなりました。この中間も脚元の問題もなく、カイバもしっかり食べてイライラするところもありません。本当に順調そのものです。これまでは追い切りで終い13秒を切れませんでしたが、ここ最近は終い12秒台を出していますししっかり動けています。
最終追い切りは、併せた相手の方に終い2ハロンをしっかりやるように指示を出していましたし、この馬はビュッと切れるタイプではないので仕掛けてからの反応の差は出ましたが、動きは良かったです。自分としては、最初この馬はダート短距離のタイプだろうと思っていましたが、オーナーの意向で芝の長めの距離を使いました。前走で勝って今回芝2000の重賞に挑戦できるのは、オーナーの慧眼のおかげです。厩舎初の重賞出走ですが、チャレンジャーの立場ですしヘンに力むよりも自分たちがやれることをしっかりやって送り込めれば、と思っています。
自分が伊藤先生の厩舎でお世話になっていたときネヴァブションで京成杯に挑戦させてもらいましたが、当時は若かったですし今振り返ると、自分が自分がという感じでした。今は調教師という立場になって、オーナーはもちろん牧場の方たちや獣医さんをはじめ関わる方たちが多くなりましたからね。厩舎スタッフの頃とはその辺りが違いますし、いろんな方たちに助けてもらっています。格上挑戦で重賞を使っても恥ずかしくない競馬が出来ると思っていますし、今後に向けてメドが立てばと思っています」
●前走、2歳新馬(10/21・東京・芝1600)を勝利したデルタバローズ(牡3、美浦・堀厩舎)は、石橋脩騎手を背に南ウッドチップコースで追われ、5F67.5-52.4-37.9-12.8秒をマークした。
「前走はスタートしてから好位で折り合って、終いまでしっかり脚を使う強い内容でした。前走後は放牧に出しましたが、帰厩後も順調に乗り込めていますし良い状態で出走できます。
今週はレース当該週なので終いをシャープに伸ばして予定通りの追い切りが出来ました。ジョッキーが乗って、併せるとカーッとするところがあるのでレースに向けてその辺りを確認してもらいました。スピードタイプで普段から行きたがるところがありますし、レースでは折り合いがカギになると思います。
元々完成度の高い馬ですが、休みを挟んで体もひと回り大きくなって成長を感じます。デビュー前の方がカーッとしていましたが、競馬を使ってコントロールしやすくなっていますし精神面も成長しています。距離に関してはやってみないと分かりませんが守備範囲だと思いますし、こなせれば今後の選択肢も拡がるので好結果を期待しています」
●前走、2歳未勝利(11/26・東京・芝2000)を勝利したロジティナ(牡3、美浦・新開厩舎)は、助手を背に南ウッドチップコースで追われ、5F69.1-54.0-39.9-13.7秒をマークした。
「最初の頃は気性がオットリしていて競馬を分かっていませんでしたが、徐々にピリッとしてきました。今週の追い切りの動きも良かったです。ここまで東京で続けて使ってきましたが、素直で競馬が上手な馬なので中山2000でも大丈夫だと思います」

京成杯に向けて追い切りを行うデルタバローズ(左)

京成杯に向けて追い切りを行うロジティナ(手前)
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