【JBCクラシック】連覇へ視界良しサウンドトゥルー「青写真通りに良化」

サウンドトゥルー

JBCクラシックへ向けて調整されるサウンドトゥルー

31日、JBCクラシック(Jpn1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。

●前走、日本テレビ盃3着のサウンドトゥルー(セ8、美浦・高木登厩舎)は、大野拓弥騎手を背に南ウッドチップコースで追われ、5F67.3-50.9-37.5-12.6秒をマークした。

【高木登調教師のコメント】
「例年同様にひと叩きして馬の状態が上がっているので、最終追い切りはそれほどやる必要もありませんでした。終いの反応を確かめる程度でしたが、良い感じだったと思います。叩き良化型らしく、夏場にひと息入れてから1回使ったことで青写真通りに良化してきました。前走はスタートでぶつかるような場面があって後方からになりましたし、スローペースになってしまいましたからね。地方の競馬場でコーナーがキツいので追い上げられませんでしたし、早めに動いてはいきましたが後手を踏んだことが響きました。それでも最後は同じような脚を使って追い上げていますし、悲観はしていません。

京都のダートには先行有利というイメージがありますが、1900という距離があるので何とかそこに活路を見出したいですね。京都コースは不向きではありませんし、地方のコース形態に比べて京都の3、4コーナーの方が追い上げやすいかとは思います。後ろから行く馬なので枠順にはこだわりませんが、真ん中くらいが良いかと思います。どこへ輸送しても問題ありませんし、毎回キッチリ仕上がっているので状態も申し分ありません」


【大野拓弥騎手のコメント】
「先週の1週前追い切りを一杯にやっているようなので、今週は終い重点で追い切りました。輸送もあるので強めくらいでやりましたが、馬の状態も良さそうだったので無理をしなくても時計が出たんだろうと思います。硬くなりやすい馬ですが柔らか味がありますし、状態の良し悪しがその辺りに出るタイプなので今は状態が良さそうです。今回は京都に舞台が替わりますし、メンバーも交流戦と違って中央の馬が多くなるので立ち回りがポイントになると思います。

交流戦だと馬群を捌きやすいところがありますが、今回はもっと精度を上げて乗りたいと思います。この馬に関してはこの馬のリズムで走れるかどうかだと思っていますし、上手く持ち味を生かしたいです。今回は初めてJRAでJBCが開催されるので楽しみですし、去年と違う舞台になりますが連覇できるように頑張りたいです」


●前走、白山大賞典2着のセンチュリオン(牡6、美浦・田村厩舎)は、大野拓弥騎手を背に(レースでは幸英明騎手が騎乗予定)南ウッドチップコースで追われ、5F67.3-50.9-37.5-12.6秒をマークした。

【高木助手のコメント】
「この馬は元々デビュー前から稽古では派手なパフォーマンスで走らないので、集中力を高めるために誘導馬を置く形の追い切りをこれまで続けています。1週前追い切りを強めにやっているので今週は感触を確かめる程度でしたが、騎乗した大野騎手の感触も良かったようです。今回大野騎手がサウンドトゥルーに騎乗するということで、また幸騎手に戻りますが、マーチステークスで結果を出してくれていますし良いジョッキーだと思います。マーチステークスでも勝っているように、中山の鬼と言っていいのではないかというくらい中山適性が高いですね。去年の春頃からレースでの集中力が高まってきましたし、マーチステークスでも強かったと思います。前走はレース間隔があいていましたし、勝ち馬に良いペースで行かれてしまいましたからね。ただこの馬としては内容は悪くなかったかと思います。

前走は金沢でやはりポジションを取っていないと苦しいか、という感じはしましたが、今回は京都の伸び伸びとしたコースに替わりますからね。右回りも心配ありませんし、地方のコースに比べると上手く立ち回れるのではないかと思います。これまでいろいろなところへ行っていますし、体も大きい馬なので輸送に関しては心配していません。前走からの大きな増減も無いかと思います。ひと叩きして状態も上がっていると思いますし、金沢から京都に替わったことで更なるパフォーマンスを見られるのではないかと期待しています」

センチュリオン

JBCクラシックへ向けて調整されるセンチュリオン