【今週のコメント特注馬】ダノンプレミアム相手に善戦したアノ馬が距離短縮で巻き返し!

<現場取材でつかんだ!コメント特注馬>

●5月11日(土)東京10R・緑風S(芝2400m)
トーセンアイトーン(牡4、栗東・藤原英厩舎)

昇級緒戦の前走・アメジストSは4番人気に推されるも、直線で伸び切れず7着に敗れた。1着馬ロシュフォールは次走の新潟大賞典で3着に食い込むなど、このレースはレベル自体も高く、昇級戦だったことを加味すれば結果は仕方ないものと思われる。

騎乗した福永祐一騎手は「このクラスの2000mだと決め手不足ですね。もう少し長い距離のほうがいいと思います」と語っていたが、今回は2400mに距離を延長してきた。時計の速い勝負には対応できる馬。現級好走馬に加えて上がり馬もいるなど、相手は決して弱くないが、この馬も距離延長で活路を見出したい。


●5月12日(日)東京7R・4歳上1000万(芝1600m)
シュバルツボンバー(牡4、栗東・須貝尚厩舎)

スローペースだった前走の石和特別は、道中3番手の好位につけ、理想的なポジションを確保。あとは直線で抜け出すだけという状況だったが、逃げ粘るモズダディーを交わせず、最後は末脚が甘くなり5着に敗れた。3着とはハナ・クビ差だけに、あともう一歩と言える結果だろう。

「左回りの広いコースは合っています。いいところでレースができましたが、最後の1ハロンで甘くなりました。距離が少し長いのかもしれません」と騎乗した三浦皇成騎手が振り返っていたが、今回の舞台は東京の1600m。ここでは2年前のサウジアラビアRCでダノンプレミアムの5着に食い込んだこともある。前走から200m距離を短縮したことで、終いの甘さを補える可能性は高い。


◆先週の結果

★土曜東京6R・3歳500万 アイワナビリーヴ 8着(2人気)
道中4番手を追走し、あとは伸びるだけ……と思われたが、直線ではまったく伸びず、そのまま8着に敗れた。騎乗した三浦騎手も「3コーナー過ぎまでいいリズムで手応えが良く、あとは伸びるだけでした。ただ4コーナーで頭が上がってしまい反応してくれませんでしたね。何が原因かは分からないです」と語るように、不可解な敗戦となった。

1つ考えられるのは、逃げ切ったトーセンリストのペース。1F11秒台半ばのラップを断続的に刻み続け、その流れを力んで追走した分脚が溜まりきらなかった可能性はある。ただ頭を上げてしまったあたり、気性的な影響も考えられることから、次戦は狙いにくいところだ。

★土曜新潟11R・邁進特別 シゲルベンガルトラ 8着(2人気)
陣営もあえて選択した直線1000m。3枠6番という直線コースとしては不利な枠を引いてしまい、後方からの競馬を強いられてしまった。何より勝ち時計の54.1は1000万特別としては出色の好時計。アイビスサマーダッシュ並の時計で、初の直線コースとしてはタイミングが悪かったかもしれない。

騎乗した横山和生騎手は「初めての直線競馬に戸惑っていましたし、周りも速かったです。ただ使って慣れていけばこのコースでもやれる手応えはあります」と前を向く。次回、外枠を引いて流れに乗れれば前進を期待できそうだ。